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風になる

風になる

風になる

作家
いわさきちひろ
俵万智
出版社
河出書房新社
発売日
1988-11-01
ISBN
9784309261003
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風になる / 感想・レビュー

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やすらぎ

愛している愛していない、花びらの数だけ愛があればいいのに。書き終えて切手を貼ればたちまちに、返事を待って時が流れ出す。寄せ返す波のしぐさの優しさにさようなら。…暑いねと話しかければ暑いねと答える人がいる温かさ。なんでもない会話、なんでもない笑顔が幸せをつくる。想い悩み喜び、わたしは前に進む。ふいにする潮風に懐かしい匂いを感じながら。…やさしいね、この花の色、やさしいね。そう、世界は美しい。透明な色のわたしを染めてほしい。約束のない一日。いつだって一人だから。…一冊の本を開くとき、扉のむこうを吹く風になる。

2021/08/11

ひ  ほ@新潮部

ちひろさんの絵は優しくて好きだなぁ。ちひろさんの絵とと万智さん短歌 それぞれが自由に表現されたものがコラボして新しい作品とが生み出されるなんて素敵だなぁ

2021/04/25

June

いわさきちひろさんの絵と俵万智さんの短歌。やさしく淡い画風が短歌とあう。好きな歌を以下に。「一冊の絵本の扉をひらくとき扉のむこうを吹く風になる」「なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き」「陽のにおいくるんでタオルたたみおり母となる日が我にもあらん」「今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海」

2014/11/17

ネムコ

読友さんの感想を読んで手に取りました。短歌集でも絵本でもない。でも短歌集でも絵本でもある不思議な一冊。俵さんの短歌はもちろん素敵でしたが、まったく字のないページが言葉より雄弁に語りかけてくるようでした。風の匂い、光の温度、世界の息遣い…。ぐるぐるとした色のかたまりに淡い肌色を佩くだけで母の首元を表現するセンスの素晴らしさ。きっと、何度でも読み返すであろう素敵なご本でした。

2021/04/17

ケロコ

子供の頃からいわさきちひろさんがだいすき。妹と二人で色んなグッズを集めたり。確か松田道雄さんの子育ての新書も挿し絵はいわさきちひろさんだったような? 俵万智さんの短歌に合うような合わないような。

2014/11/25

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