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まさ夢いちじく (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)

まさ夢いちじく (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)

まさ夢いちじく (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)

作家
クリス・ヴァン・オールズバーグ
Chris Van Allsburg
村上春樹
出版社
河出書房新社
発売日
1994-09-22
ISBN
9784309262314
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まさ夢いちじく (The Best 村上春樹の翻訳絵本集) / 感想・レビュー

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KAZOO

オールズバーグの絵というのは、どこか実在感が希薄な感じがするのですが、この物語自体も夢か現かという感じをよく表していると感じました。色彩も薄い茶の単色系の感じです。いかにも俗物的な敗者の感じもよく表されています。大人用の絵本ですね。

2017/01/21

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

吝嗇な歯科医が治療費の代わりに老婆からもらったいちじく2つ。これには夢でみたことが現実になるという奇想天外な力があった。一つ目は、魔法を信じなかったため無駄に使ってしまった。次こそ失敗は許されない。歯科医は満を持してベッドに入る準備をするが、いちじくを狙う存在を侮っていたばかりに……。【The Best 村上春樹の翻訳絵本集】の一冊。コルデコット賞に2度輝いているオールズバーグが描く大人でも充分堪能できる絵本。セピア色の柔らかい色調の絵が悪夢のような神秘的な世界へ導く。1994年9月初版。

2015/02/22

♪みどりpiyopiyo♪

どんな夢でもかなえてくれるいちじく。ピボット氏が手に入れたいちじくには、奇想天外な力があった----。■面白かった♪ うつらうつらと夢を見ている様な現代のお伽話です。ページをめくる毎に惹きつけられる洗練された構図と 繊細で柔らかな色調が、物語の計り知れない奥行を感じさせます。■これも村上春樹さんが紹介するオールスバーグ。訳文の力もあって、彼らの作品は 瀟洒な絵を贅沢に配したショートショートか、古いフランスのショートフィルムみたいです。(1993年)

2017/10/03

ごみごみ

ボランティアの方が小学校高学年へ読み聞かせしてくれたのを一緒に聞いたのだが・・なんと恐ろしい!主人公の歯科医がサイコとしか思えない。特に治療してるページの絵にはゾワゾワ。笑える場面もあるけど、オチは鳥肌モノ。因果応報、自業自得といったところか。小学生にこの絵本は刺激が強すぎないか? と思うほど、私にはホラーだった!

2022/12/09

キムチ

ハルキ氏の大人向け絵本。オールズバーグの秀逸なタッチの絵が光っている。内容+αの佳品!人は字が読めるなら子供にもというが、人生は嫌でも長い・・何も小学校の時間で読ませることもない。上の孫(17歳)位なら彼女が感じた悲哀、シニカルテイストを語り合えそう(と言っても基本、読書は自分でチョイスするもの思っている)最近の歯科医は客商売の上級レベルのせいか、ビボット氏の視線、言葉遣いなどひんやりした嫌悪感を感じる。畜生並に扱われる飼い犬・・いずれは何かと思わせる。まぁ、人生は疎にして漏らさない天の網にいる。

2024/01/11

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