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そこまでの空

そこまでの空

そこまでの空

作家
安野光雅
俵万智
出版社
河出書房新社
発売日
1994-10-01
ISBN
9784309262352
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そこまでの空 / 感想・レビュー

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おくちゃん🍎柳緑花紅

お気に入りさんのレビューで俵万智さん目当てで読むも、新しい出会いを頂いた。安野光雅さんの絵がなんとも良い。絵と短歌、絵が短歌に合わせているわけでも、短歌が絵に合わせているわけでもなく、そこに同じ空気、囁き、色、振動、言葉では表せない何かが・・・。安野さんのあとがきで、言葉は有限だけど、感じ方(こころの中に、明滅するとりとめのない感じ、昔から「美」という言葉で言い表すしかなかったそれ・・)は無限である。素敵なあとがきを読み、再度初めから読んでみる。見てみる。何度か繰り返して・・そして旅に出ようと思ったり・・

2015/01/22

けんとまん1007

何と9年半ぶりに再読。たいていは読んだ記憶があるのだが、これは図書館で思わず手に取った。それでも、新鮮な気持ちで読めた。俵万智さんの歌も、安野光雅さんの絵も、深くて広くて優しい眼差しを感じる。絵心もないので、歌を詠んでみたくなる。

2021/09/30

shio

安野光雅さんの絵と俵万智さんの歌、隣り合っていても特に関連性はなく、違和感を覚えながらもページをめくってしまう。絵と歌、それぞれ単独の響きが組み合わされる妙。タイトルは〈絵葉書はそこまでの空「明日からはここにいない」という語残して〉という歌から。終わらない旅の途中に届けられた絵葉書、かな?手紙の絵も、何も語らない雰囲気です。安野さんの絵をじっくり見たことはなかったけど、緻密で穏やかさの中にも陰があるような。風景画は生き生きとしていて、歌にも通じる。「やわらかな秋の陽ざしに奏でられ川は流れてゆくオルゴール」

2022/10/11

遠い日

画家安野光雅さんと歌人俵万智さんの異色のコンビが放つ、すばらしい世界。お二人の作品は、もちろん別々に作られたものをドッキングさせて、ひとつの作品として提示されているのだが、これがとてもいい味わい。俵さんの歌は、遠ざかった恋の風景をわたしに鮮やかに思い出させる力がある。焦がれる思いの生々しさがあると思えば、自分がしたことのないタイプの恋にもするりと連れ込まれる快感ありで、心地よい。安野さんの絵も、目に心にしっとりなじむ。

2014/06/26

風花 kazahana

安野光雅さんの やさしい絵と 俵万智さんの 心くすぐられるような短歌が 1ページずつ対になっています。かといって 絵と短歌が連動はしていないのです。 ふふふ だから 絵と短歌の味わいはそれぞれです。不思議な一冊ですが 疲れた心と目に 優しい一冊です。

2022/09/18

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