淀川長治、黒澤明を語る。
淀川長治、黒澤明を語る。 / 感想・レビュー
なにょう
★黒澤さんの作品は「赤ひげ」と「七人の侍」を見た。まだまだ初心者である。黒澤さんが助監督の頃からの知り合いである淀川さんを中心としたインタビュー集。淀川さんは放談、好き勝手言ってるように見える。しかし、不快にならないのは黒澤さん、その作品に愛を持っているからだろう。★黒澤さんの作品、人となりを知ることができた。黒澤さんの読書の姿勢→創造は記憶だって。だから本を読むにしても、寝っ転がって読むんじゃなくて、ちゃんと机に向かってノートを取りながら読めって。(p188)
2015/11/21
ぐうぐう
『羅生門』公開時から、『まあだだよ』公開に至るまで、黒澤明へのインタビュー、そして文化人達と黒澤映画について語った対談などを収録した『淀川長治、黒澤明を語る。』。驚かされるのは、淀川さんの黒澤映画を観る目の素直さだ。理屈で観るのではなく、心で映画を観ると、こんなにも素直な感動が生まれ、素直な言葉が綴られていくのかという感動。黒澤明は、海外での高い評価とは違い、国内においては終生、冷たい批評に晒されてきた。そんな中において、唯一といっていいほど、淀川さんが黒澤映画を評価してきたのだ。(つづく)
2011/11/13
しんこい
古書ではないが、自由価格本で売ってました。評論家になる前から黒澤と知り合いだったとは知らなかったし、亡くなったのがもう20年も前とは思えません。寺田寅彦のどんぐりの話から映画的時間処理の発想に至るとは思わなかった。全く読み飛ばしていました。
2016/07/30
カトキチ
黒澤明との対談を中心に、黒澤に関して語ったインタビューや文章を集めて一冊にした本。『黒澤明語る』とあわせて読むとおもしろい。
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