川島雄三、サヨナラだけが人生だ
川島雄三、サヨナラだけが人生だ / 感想・レビュー
makoto018
作家藤本義一が駆け出しの頃に師事した映画監督、「幕末太陽傳」の川島雄三についての文章をまとめた本。エッセイ、小説、インタビュー、講演録、対談、最後に作者が脚本を書いた「貸間あり」を丸ごと収録。特に小説「生きいそぎの記」が良かった。自虐と加虐、被虐。優しさと哀しさ。表紙写真に川島監督の人間が表れている。小柄でとんがらかしたような口元。哀しみをたたえたひとみと目の奥に潜むような何かぞっとするような暗いもの。藤本義一も5年ほど前に鬼籍に入った。想いは作品に残り、引き継がれていく。そう、サヨナラダケガジンセイダ。
2018/01/12
ミッチ
藤本義一が、師匠と自認する川島雄三の破天荒な世界を縦横無尽に語っています。いやはや直木賞「鬼の詩」藤本義一だからこそ…です。人生は出会いで95%決まることを痛切に感じ入るエッセイです。当時の映画界を知る上での必読書です。
2015/11/16
紅独歩
「七人の侍」「ツィゴイネルワイゼン」「幕末太陽傳」のなかから邦画ベストを選べ、と言われたら悩みつつも「幕末」を推す。会った人すべてに其々の川島雄三像を残したという奇才監督の、藤本義一ヴィジョン。「幕末」以外の諸作ももっと気軽に観られると良いのだが。
2011/02/09
RHINO
今村昌平の『サヨナラだけが人生だ』と比べてしまってどうも
2010/04/24
光太郎
まあまあ
2022/09/10
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