盤上のファンタジア
盤上のファンタジア / 感想・レビュー
青井緑
おそらく詰将棋本では最難関の部類に属する作品集。若島氏の記念日であり、詰将棋界の珠玉です。とはいえ、これを解いても実戦に役立つということはないかもしれない。実戦に従属した詰将棋を解放するというのが、作者の姿勢でもあります。この本を手にしてから6年間、ぼくは幾度となくこの本を読み直し、そのたびに新たな発見を見出しては、ほとんど官能的とさえ言える快楽に浸されてきました。真剣に遊ぶ。こんなに素晴らしいこともほかにありません。驚きに潤った名著。
2015/03/27
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