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不幸な子供

不幸な子供

不幸な子供

作家
エドワード・ゴーリー
Edward Gorey
柴田元幸
出版社
河出書房新社
発売日
2010-08-03
ISBN
9784309264974
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不幸な子供 / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

、なんだかつい先ごろ(というか今も)、読メでゴーリー、書店に行ってもゴーリー、雑誌をめくってもゴーリー、そしてゴーリー展というふうに、馬鹿みたいにゴーリーが流行っているみたいなので、便乗して読んでみた、地元の図書館のキッズコーナーにあるのかな……(キラキラしてて、むさいオッサンは入りづらいのだ!)、と調べてみたら予想に反して「芸術」のジャンルにあって意外だった

2015/03/20

風眠

お金持ちで、なに不自由なかった少女が、両親の死によって不幸のどん底に突き落とされる…と、ここまではよくある設定。ここからがこの絵本の怖いところで、徹底的に、完膚なきまでに、不幸の底へと落ちていく少女。ラストで少しは報われるのかと思いきや、これ以上ない悲惨さで幕が下りる。緻密で執拗な線描で描かれた絵、容赦のないストーリー、子どもの頃に読んでたとしたら、絶対トラウマになってた。予定調和は無し、かと言ってブラックなだけじゃない。頑張っても無理なものは無理と、運命の過酷さと真実を嫌ってほど突き付けてくる絵本。

2013/08/06

KAZOO

最近ゴーリーの絵本を少しまとめて読んでいるのですが、この作品は、非常にブラックな感じです。黒一色の線で描かれていて各ページには不気味な小さな動物や手や足だけがかかれています。物語だけだとかなり悲しい話(不幸を一身に背負った感じで最後も何でこんな結果にという気はします)となるのですが、ゴーリーのこの作品だということで読むとさほど悲しさはあまり残りませんでした。

2018/10/10

ちはや@灯れ松明の火

憎まれっ子が世にはばかるなら素直なよい子が生きにくいのは自明の理。優しくてお金持ちの両親と、大きなお屋敷にすてきなお人形、シャーロット・ソフィアはなんて幸福な子供。だけどちらちらと悪魔の影が見え隠れ。父は出征し殉職、母も衰弱し夭逝、ひとりぼっちになったシャーロットはかわいそうな子供。寄宿舎では理不尽ないじめが横行、耐えかねて逃げた先には更なる奈落、悪魔ももう堂々と傍をうろついてる。変わり果てた姿になったシャーロット・ソフィアは本当に不幸な子供、でも最後の最期の真実を知らないのなら幸福なのかもしれないね。

2016/08/18

gtn

ハッピーエンドで生を終えることは稀である。この現実に眼を逸らせてはいけないという警句か。単にV.R.ラングを亡くした悲しみをぶつけているだけかもしれないが。

2020/03/05

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