藤子不二雄論: FとAの方程式
藤子不二雄論: FとAの方程式 / 感想・レビュー
幕 慕蘭
自分の世代ではやはり藤子不二雄は二人で一人のマンガの王様だ。ジャンプに移行するまでは毎月コロコロコミックを楽しみにしてました。絵が違うことについては子どもながらに別々なんだな~とは思ってましたが、デビュー直後から既にほぼそれぞれが書いていたんですね。色々わかって面白かった。
2019/09/10
kamayan1192
藤子不二雄論。米沢嘉博さんの代表作の一つ。『未来の思い出』はFの遺作だったんだな。そこにAが不在なのが…。解説・評論するのに、図版が自由に駆使できたら、という思いがじんわり滲んでいるようにも感じた。
2012/10/22
ikechi
物語形式の評伝なので、まんが道と併読できて楽しい。両名の仕事の全体像を知ることをわかりやすく知ることができる。二人の作家性が変化していき、徐々に分かれていく様子が丹念に書かれている。FはともかくAは以外に語られていない作家なので、評伝形式で細かに作品を追えるこの本はけっこう貴重。それにしてもドラえもんが最初はさして注目されずにいたなんて…!メジャーになってからのふたりの完全合作はQちゃんくらいしかないというのも驚き。
2009/12/01
hachinohe
結局、これ以上の藤子不二雄論は今のところはない。ある種、これは二人の人生・漫画家人生が完結した時にこそ書かれるべきだった。それよりも早く米沢氏が逝ってしまったのは漫画論評界には大きな痛手。現在の所、これ以上の藤子不二雄論はない。ファンとしての目線だけでなく、論客としての藤子不二雄論としては最高峰。と、いうか追随が無い。しかし、広げすぎたため一つの作品への批評が物足りなく感じる。
2009/06/19
タケミチ
F先生とA先生の両面からアプローチすることで、漫画家『藤子不二雄』を論じている。作品の書かれた時代背景なども併せて理解できるため、新たな発見も必ずあるだろう。『まんが道』未読なので、いずれ読まなければならないですね。
2010/09/06
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