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憂鬱と官能を教えた学校

憂鬱と官能を教えた学校

憂鬱と官能を教えた学校

作家
菊地成孔
大谷能生
出版社
河出書房新社
発売日
2004-09-11
ISBN
9784309267807
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憂鬱と官能を教えた学校 / 感想・レビュー

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vinlandmbit

ジャズ音楽史を知る・学ぶ上で、読みながら最もエキサイティングでわくわくした一冊です。2段組みで結構なボリュームですが、ジャズ音楽好きにはおすすめの一冊です。

2013/11/02

Bartleby

楽典などよりよほど面白い。菊地成孔と大谷能生の対話形式で進むので飽きない。コードからモード、ポリリズムまで「バークリーメソッド」に基づく音楽理論をひと通りさらっと学べる。クラシックよりも理論が柔軟で記号も機能的。テンションコードはまだしも、コード進行のくだりの代替コードのあたりから難しくなる。キーボードでコードを押さえて指に覚えさせつつ読むといっそう理解が深まるかも。ポリリズムに関しては面白かったしより詳しく知りたいのでリズム編だけで別巻がほしいくらい。

2022/09/29

Nepenthes

音楽理論書の中でも十傑に入るだろう本書。自分がモードを理解したのは山下邦彦「楕円とガイコツ」だったけれども、本書はさらに原始的な音楽まで遡り歴史を俯瞰して解説している。クラシックは勿論ブルース含むブラックミュージック、民族音楽、現代音楽との絡みも鋭く解説するのが著者らしくて嬉しくなってしまう。本書を読んだ後、濱瀬元彦「チャーリー・パーカーの技法」を読み理解すれば音楽理論の謎を大幅に解読出来るし、能力が飛躍的に跳ね上がる。音楽探究心の旺盛な人は読んで損なし。ちょっと拾い読みするだけでも吸い込まれる傑作書。

2023/04/01

tomehiko2

商業音楽の作・編曲理論の体系、バークリー・メソッドの解説を通じ、20世紀の音楽を概観する講義録。再読。今回はiPhoneのピアノアプリ片手に読みながら音階やコードを押さえつつ読んだ。前回よりは理解が進んだ気がするが、それでも理論が頭に入りきらん…それでもこの本は十分面白いし、学習意欲を刺激してくれるいい本なんだけど。他の理論本読んでからまた読もう。

2013/01/05

kzmt

ここから全てが始まった。本書は音楽理論に留まらず、20世紀を俯瞰し、分析し、解体し、消化する。クラシックは勿論ジャズからMIDIへと続く「記号化」の持つ時代性、社会性、権威性などを多角的に捉え、ポストコロニアリズムやポストモダン、果てはポストバークリーにまで及ぶ。この講義は本書だけでは終わらない、ここから連綿と続いていくドライブされた21世紀論からは目が離せない。

2010/10/16

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