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橋の上で

橋の上で

橋の上で

作家
湯本香樹実
酒井駒子
出版社
河出書房新社
発売日
2022-09-14
ISBN
9784309292083
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橋の上で / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

湯本香樹実・文、酒井駒子・絵の内向ゴールデンコンビによる絵本。どちらも期待を裏切らない。文はけっしてダイレクトに書かないところがいい。まして優れているのは絵。終始モノトーンで「ぼく」の内面世界を描いてゆく。橋の直線的な硬質さと、少年の柔らかな描線を対比させる技法も秀逸。最後のカラーページはこれでもいいような気もするが、むしろその前で終わる方が余韻が深かったのではないか。小学校高学年、あるいは中学生以上向き。そして、内向を愛する全ての人に推薦!

2024/08/26

starbro

表紙絵に魅かれて読みました。酒井 駒子、2作目です。 いのちについて考えさせられる物語、自殺を思いとどまらせる力のある大人絵本でした。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309292083/

2022/09/15

やすらぎ

見たことあるかい。私たちの生まれた大地のずっと下、少年が刻んできた今までもこれからも、誰にも知られずに少しずつ静かに満たされていく湖を。その滴の奏では耳をぎゅうっとふさぐと響いてくるんだ。たった今湧き出ただろう。聴こえたかい。あの日の出逢いを今もふと思い出す。誰もいなくなってしまった橋の上で、耳をどんなに強くふさいでも聴こえない夜もくる。でもそれは誰にでもあるし、どんなに長い夜も過ぎ去れば、きっと聴こえてくる時が来るから。今朝も湖の畔で水面を探してる。波紋が重なる偶然が大切だってあの人は教えてくれたから。

2022/12/17

breguet4194q

NHKで紹介されてたので一読しました。何かに行き詰まった時、一旦冷静に我に返ることの大切さが、身に染みます。絵本ならではの良さが存分に出てると思いました。

2022/12/21

けんとまん1007

生きること。生きていること。それを、実感するのは、どんな時だろう・・・。ふと、想い出すことがある。遥か彼方の頃のことだったりする。今だからこそ、そう思えることもある。時間の経過とともに、自分自身の中で育まれる感情でもある。「あぁ、あの時のあの一言、あの光景が、そうなんだ。」こんな風に、日々を過ごしていけることのありがたさ。

2022/11/28

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