僕って何 (河出文庫 101A)
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僕って何 (河出文庫 101A) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
【1977_芥川賞】1984年3月3日読了。歴代の芥川賞の中で、「自分なりに消化ができたつもりになれた」数少ない著作のひとつ。ただ学生運動とその時代をリアルに体験していない自分にとって、本書の本質には永遠に届くことができないのかと。(2024年10月8日入力)
1984/03/03
はこぶね
冒頭の孤独感はネットもない時代だからなるほどと思い、学生運動に足を突っ込むようになったのも納得。とはいえ悩みを抱えているといいつつどこまでも幼い思考に、ボンボンじゃん…としか思えなかった。学生運動の内容はどの派閥も矛盾が多かった。学費がもったいない…
2024/04/06
スズキパル
当然フィクションではあるわけなんだが、学生運動華やかなりし頃の大学と、田舎から上京してきた学生の孤独感や戸惑いなんかは、実に「ホンモノ」っぽさを感じた。デモに参加して一体感に酔いしれたかと思えば、家ゲバや人間関係のもつれに苦しめられる主人公。学生運動も下火になり、変な宗教に引っ掛けられる話もあまり聞かない今日だが、大学生としての私にも共感できる点も多かった気がする。
2013/01/06
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