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少年愛の美学 (河出文庫 177C BIBLIA TARUHOLOGICA)

少年愛の美学 (河出文庫 177C BIBLIA TARUHOLOGICA)

少年愛の美学 (河出文庫 177C BIBLIA TARUHOLOGICA)

作家
稲垣足穂
出版社
河出書房新社
発売日
1986-07-01
ISBN
9784309401584
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少年愛の美学 (河出文庫 177C BIBLIA TARUHOLOGICA) / 感想・レビュー

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高校時代、前半を読んで挫折したのだが、もう一度挑もうと10年ぶりに再読。結論から言ってこの本は同性愛や少年愛、肛門性交を勧めるようなものでもないし、美学とあるが甘美な官能や耽美的なものは皆無であり、むしろ肛門とスカトロジーまみれで失笑し辟易する内容がほとんどだ。漢文や古事記などの古典や澁澤龍彦氏の著作からの引用も多いが、素直に読んでると支離滅裂でパズルのような文章構成にげんなりした。それでも最後である第三章の「高野六十那智八十」でようやく同意できる記述が読めたので読後感は悪くならずに済んだ。(続く⇒

2014/04/02

zumi

早まるな、そうだ、まだ「まとも」でいたいなら、こっち側に来てはいけない。誤解しないでいただきたいのは本書は決して実践的なホモセクシュアルのすすめなどではない。あらゆるところにアヌスが呼び集める「ヒップを主題とするエロティシズム」が存在「させられる」ここまでやってしまえば怖いものなしだろう。紅海・スカンディナビア半島・黒海・イタリアの地形そのものにすらA感覚を見出す部分には笑った。「美少女」とは「美少年」に範を採った仮象なのか⁈

2014/01/27

723

人間はある一つの筒のようだとの発想は斬新だと思った。それから男児の中に美のイデーを見いだして、自分の中にある美の特質を少年姿によって高めようとするという考え方が面白かった。「そもそも女性における化粧及び服装が、美が女への分け前ではないことを示している。」なるほど言われてみれば。

2011/09/21

unknown

むしろ「A感覚の美学」と言い換えても差し支えはなさそう。「A感覚」「V感覚」「P感覚」の3つの感覚の中でも特にA感覚、つまりアヌスに非常に重点を置き、その魅力を逸話/引用を交えつつひたすら追求していくという内容。少年愛云々はそこに内包する具合で語られる。次から次へと流れ出る情報量と、A感覚の魅力に惹かれた足穂氏の熱量に圧倒されてしまった。「女体を突きほぐして下部から窺うと、見えるものはメトロばかりであるのに反し、少年をくり抜いてそこに目を当てると、星々が燦いている。」の一文が印象に残る。

2011/02/09

xxx

少年愛文化の研究資料になるかなと思って読んだがなかなか難しかった…拾い読みしかできなかったが作者の少年(お尻?)に対する愛は感じられた(笑)

2018/07/26

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