漂流記1972 上 (河出文庫 101F BUNGEI Collection)
漂流記1972 上 (河出文庫 101F BUNGEI Collection) / 感想・レビュー
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山岳ベース事件、あさま山荘事件をモチーフに15人の男女が孤島で革命を目指して破滅していく様を描いた小説。殊に感心したのは登場人物に、田原くん、近藤くん、セイコチャンといったアイドルの名を冠してあるところだ。これにより、今は狂気の沙汰としか見做されない連合赤軍の面々が当時の若者にとっては、ひょっとするとアイドル、または自己投影の対象だったのかもしれない…等と考えることができる
2010/06/20
冨井 丸
★2.0一言で言えば、少し面白かった。約30年振りの三田誠広。時代はやはり学生運動の頃。主題はやはり学生運動。とある有名作品ととある有名な事件とを、ユーモアたっぷりに、時に茶化しながら、そして、軽快な語り口で、軽快に物語は進んでいった。が、あまり話が進んでないようにも思えたし展開が遅いようにも思えた。私事だし本題と大きくズレるけど、読書欲がかなり衰えてるので、いつものようには楽しめなかったと思う。それが残念だけど仕方ない。無理すると読書が嫌いになる。そうなると本末転倒だから、これはこれで良しとしとこう。
2024/02/25
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