中島みゆきを求めて (河出文庫 255A BUNGEI Collection)
中島みゆきを求めて (河出文庫 255A BUNGEI Collection) / 感想・レビュー
とよぽん
歌(歌詞、メロディー、歌い方をも含めて)をこんなに分析して、論じて、評価している本はあまりないのではないだろうか。出版されて30年も経つが、最近の中島みゆきの歌についてはどう分析して批評するのか、興味がある。
2018/02/18
工藤 杳
創樹社版。歌という領域を批評する者はどうしたって主観的になってしまうので、批評を読んで曲を聴きたくなるっていうのが最良なのだろう。 一言にしていえばそれは《夜》の問題だ。いつのまにか私たちは喪失したといおうか?(…)今はもう《なんとかしよう》などと思えばかならず《朝が早い》のだ。マラルメにとって《真夜中》は詩の成立の謎を秘めた無限の深みだったのに、(…)何とかしようと思って、ただ思っているうちに、あっけなく夜空は青く明るくしらみはじめ(…)牛丼屋のカウンターに肘をついてうとうとするばかりなのだ。(124)
2017/02/22
niagara_songs
単行本
2022/07/17
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