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突然変異幻語対談 (河出文庫 つ 1-2)

突然変異幻語対談 (河出文庫 つ 1-2)

突然変異幻語対談 (河出文庫 つ 1-2)

作家
筒井康隆
出版社
河出書房新社
発売日
1993-10-01
ISBN
9784309403908
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突然変異幻語対談 (河出文庫 つ 1-2) / 感想・レビュー

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i-miya

2014.02.09(02/09)(再読)筒井康隆・柳瀬尚樹著。 02/06 (解説=若島正『Via Joicelaris』) 七月、柳瀬氏、Fax、いつもながらのジョイス幻語で書く文面。 ついに、フィネガンス・ウェイクの訳を封印終了した。 本対談、「フィネガンス・ウェイク」翻訳のための一つの刺激として取り込まれてしまったかに見える。 柳瀬尚樹はジョイスをRE-JOYCEした。 

2014/02/09

i-miya

(本文) (まえがき=筒井康隆) 日記に拠れば、柳瀬さんと会い、第一回対談は、S62.05.09でいまこれを書いているのが、S63.05.08、ぴったり一年前。「柳瀬氏、エノケン似、まことに得難い個性、学者とはこうでなければならない」 本書の内容は、内容を読んでもらえさえすれば、内容がすべてどんな内容であるかがわかる。その内容の内容についてこの前書きに付け加えることはないよう。 

三柴ゆよし

『文学部唯野教授』執筆中の筒井康隆と『フィネガンズ・ウェイク』翻訳中の柳瀬尚紀の対談および往復書簡。唯野教授と柳瀬尚紀の架空対談も併録。異なる立場から日常言語の崩壊を志向し続けてきたおふたりが接触することによってまさに「幻語空間」とでも称すべき異常な磁場が発生して居る。実験とはたゆまざる実践であり且また実践とは常に実験である。そんなあたりまえのことを再認識させてくれたおふたりと本書に感謝したい。創作のみならず言語に携わる人全般にとっての覿面なカンフル剤となるだろう。おもしろい。

2010/08/14

ぽち

柳瀬氏がジョイス『フィネガンズ・ウェイク』を個人翻訳中に交わされた対談、往復書簡をまとめたもので、この期間中には筒井氏の『残像に口紅を』の連載が始まっている。『虚人たち』『虚構船団』『夢の木坂分岐点』など実験的作品、ポストモダン的文学理論の実践が多く行われている時期であるので、柳瀬氏との邂逅に触発されたかのかは定かではないけど、言語実験ということが強く意識された作品であるのは間違いがない。が、本書の最初のほうで「詩」と「小説」の拮抗に言及される部分でもわかる通り、筒井康隆という小説家が自身を

2023/04/30

longscale

古本。柳瀬尚紀がやたらと筒井康隆を持ち上げていて、白ける。本人まであれこれと語るが、「虚人たち」や「虚航船団」を読んでみようという気にはなれず。本人も触れているが、自作について饒舌なのはあんまり……。というか、互いの仕事に敬意を払っているうえ、揃って聞き上手じゃないのが致命的か……。柳瀬尚紀訳の「フィネガンズ・ウェイク」はその昔、頭を抱えながら読んだ。おかげでウチには、漢和中辞典がある。しかし、人に薦められるのは、講談社現代新書の「英語遊び」。あるいは文庫クセジュのピエール・ギロー「言葉遊び」でも(笑)。

2024/09/18

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