明治忠臣蔵 (河出文庫 や 4-5 山田風太郎コレクション 明治編)
明治忠臣蔵 (河出文庫 や 4-5 山田風太郎コレクション 明治編) / 感想・レビュー
林 一歩
維新直後の混乱期を舞台にトチ狂った物語ばかりの短編集。猛烈に風太郎ファンになりました。全集欲しい!!
2013/06/20
星落秋風五丈原
結局は、苦しみを、蛇のようにするりするりと抜け出ていったおかねの一人勝ち。やっぱりここでも女性は蛇。まあ、あの「稀代の毒婦」でさえ、かなわなかったのだ。おかねの天衣無縫さは筋金入り。こちらの邪推も、警官側の思惑も、ひとたまりもなく跳ね返されても無理はない。実はおかね自体に何らかの存念があり、邪気のない天衣無縫、つまりは何も持たない者が、権力や何やら持っている者達を蹴飛ばしてしまう成り行きは、やっぱり痛快以外のなにものでもない。 だから、私は、笑うしかない。本当は怒る話なのに。
2003/10/08
讃壽鐵朗
明治維新前後に実在の人物を登場させて創作した小説で、これほど面白いものは他にあるであろうか。 特に、「首の座」は山田風太郎ならではの作品で最高傑作ではないか。明治維新を真面目に勉強してから、気楽に読むには最適である。
2013/11/22
isbm
★★★☆
2024/02/16
古ロボ
山風の真骨頂は明治物に有り!忍法帖よりもイイぞ。
2010/07/25
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