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親指Pの修業時代 下 (河出文庫 ま 1-5 BUNGEI Collection)

親指Pの修業時代 下 (河出文庫 ま 1-5 BUNGEI Collection)

親指Pの修業時代 下 (河出文庫 ま 1-5 BUNGEI Collection)

作家
松浦理英子
出版社
河出書房新社
発売日
1995-09-01
ISBN
9784309404561
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親指Pの修業時代 下 (河出文庫 ま 1-5 BUNGEI Collection) / 感想・レビュー

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H!deking

女子大生の右足の親指がペニスに!というぶっ飛んだ設定はもちろん面白かったんだけど、ただ単にバカバカしく面白かったのではなく、そこに男女の性だとかセックスとは何か、っていうのを考えさせられます。フラワーショーというフリークス劇団に同行するようになったあたりからちょっと読みづらく感じる所はあるけど、結末は面白かった。誰にでも勧められる話じゃないけど興味ある方はぜひ!

2019/03/26

koguma

性とはなにか、をつくづく考えさせられる話だった。親指Pを持つ一実以外にも、色んな性的不具合を持つ人々との出会いによって、彼女は変化を遂げる。かなり説明的な文章に読み終えてグッタリしたが、作者が伝えようとしたメッセージの何分の一かは、私にも理解できたかも知れない。親指Pの象徴するものはなるほど、あれだったか。性についてちょっと真面目に考えてみたい人にオススメかな…

2016/06/19

冬見

何が一番しんどいって、「こんなひどいことをする奴いないだろ」「こんな偏った思想の奴なんていないだろ」って思えないところだ。こういう人、いるんだろうな、おそらく身近に。悪気なく、疑問を抱くことなく、男根至上主義をかかげ、受け入れ、受け入れさせようとする人間はたくさんいて、そんな世界では、立ち止まり立ち向かおうとすればするほど傷だらけになってゆく。前後編あわせて、そんな世界と否が応でも対峙させられへろへろ。読み進めるのが苦痛で何度か中断した。けれどこれも、向き合わなくてはいけない世界のひとつなのだ。

2021/09/03

ケー

読み友さんよりお借りしていた本。なかなか読了するまで時間がかかってしまった。ストーリーの始まりが突拍子も無いのは想定内として、そこからの展開(フラワー・ショーや最終的な着地点)はなかなか飲み込みにくさがあった。最後の松浦さん自身が慶應義塾で行った講義録(女性器と男性器の比較やそこから執筆に至った経緯)はとても腑に落ちるものがあり、松浦さん自身の文章(エッセイや新書の形)でも読んでみたいなと感じた。それを物語という形で提供、主張するのが小説家という職業だろうけど。

2019/03/04

山田

どうやったらこんな発想の小説が書けるんだろう?すごいの一言です!終始面白いけど、そこに今の性の問題とかが散りばめられていて、ほへーって感じ。ご馳走さまでした。

2019/06/29

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