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江戸の思い出: 綺堂随筆 (河出文庫 お 2-4)

江戸の思い出: 綺堂随筆 (河出文庫 お 2-4)

江戸の思い出: 綺堂随筆 (河出文庫 お 2-4)

作家
岡本綺堂
出版社
河出書房新社
発売日
2002-10-01
ISBN
9784309406688
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江戸の思い出: 綺堂随筆 (河出文庫 お 2-4) / 感想・レビュー

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チャーリブ

読友さんのご紹介。岡本綺堂の回顧的な随筆集ですが、江戸東京の思い出だけでなく、中国の怪談奇譚や「西郷星」のような短編小説のようなものも含まれます。一番興味深く読んだのが「思い出草」や「御堀端三題」のような、綺堂が幼少期を過ごした麹町元園町界隈の様子を描いたもの。当時の麹町には至る所に草原があり、小さな池や溝川があり、蛇や兎や狐が出たという文章には驚かされました。その風景も、そこを遊び場としていたわんぱくな子どもたちも急速に消えていったことを作者はたまらなく寂しく感じてその思いを文章に遺したのでしょう。○

2023/06/04

鷺@みんさー

じっくり読んでしみじみと。在りし日の長閑な、若しくは風流な日々の彩りを描いた随筆は味わいがあり、綺堂は旨い魚と風呂が好きなんだなぁとじんわりする。自分が西郷隆盛だと思い込んでしまい、そのまま最期まで貫いた男の話は、滑稽ながらも悲哀と一筋の気迫に敬意を覚える気持ちさえあり。震災のリアルな手記、そして綺堂の怪談もまとめて読める。じっくりちまちま読むのに贅沢な一冊だった。

2022/03/04

Gen Kato

何度目かの再読。江戸というより、明治初期~大正の思い出(「震災の記」)と、ご近所の奇妙な話(「西郷星」「ゆず湯」)、和漢の怪談が愉しめるというお得な一冊。

2013/08/14

つぐたん

最後の支那から伝わる怪談話がおもしろかった。あと、地震の話がとても興味深かった。

2011/06/17

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