夢のある部屋 (河出文庫)
夢のある部屋 (河出文庫) / 感想・レビュー
優希
著者にとっては部屋そのものが夢の空間なのでしょうね。独特の美意識が者や生活のこだわりにつながっているのだと思いました。部屋を飾ることは、物語を生み出すことに通じているようで、不思議な世界へと身を流されているように感じます。女性の魅力の見方は昭和の人だなと思わずにはいられませんけど。それまで何気なく見ていたものの見方が何となく変わるような気がしてなりません。生活全ての歳時記とも言える作品でしょう。
2014/11/04
青蓮
久しぶりに澁澤龍彦のエッセイを読みました。軽く読めるので面白かったけれど、彼の女性論(?)はちょっと受け入れがたい。時代のせいもあるのかも知れないけれど。それにしても女装したエピソードが笑えた。本人曰く、「わたしは自分でもおどろくほどの、オードリー・ヘップバーンに似た凄艶な美女に一変していた」そうな。これはちょっと見てみたい。
2015/08/03
Tui
定期的に耽溺したくなる作家のひとり、澁澤龍彦。この文庫本はアンソロジー的な性格なので澁澤入門者の私でも安心して楽しめました。フェティッシュな趣味についてはさらりと紹介程度に、棲まいのある北鎌倉明月谷の風景はひたすらに美しく、後半のユートピア論は舌鋒鋭く、とバランスよくエッセンスが網羅されています。ここから、澁澤訳「ソドム百二十日」に辿りつくまでどのくらいクッションを挟めるか楽しみ。とりあえず次は「高丘親王航海記」あたりかな。
2015/06/10
♪mi★ki♪
フランス文学者澁澤先生が、生前住んでいた鎌倉の家と動植物を愛でる生活を語ったエッセイ。何と健全な…。と思ったら、来客女性達の好奇心につけ込んで貞操帯のレプリカを装着させて観察し喜び、また変態行為推奨。流石は変態だらけフランス文学者。平常運転の澁澤先生でした。ところで、装着させた貞操帯は、ちゃんといちいち洗ってたのでしょうか?私は、そこが一番気になります。(~_~;)
2016/08/31
べりょうすか
女性差別的な考えはちょっとついて行けない。それを除けば面白かった。独特の美意識がすてき。何より澁澤さんの部屋羨ましいなぁ。
2014/06/05
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