血と薔薇コレクション (2) (河出文庫 し 1-46)
血と薔薇コレクション (2) (河出文庫 し 1-46) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
第2号でまず目を魅くのは、表紙にも麗々しく飾られた貞操帯の写真特集「鍵のかかる女」である。立木義浩の写真で、モデルは李礼仙ら。柔らかく暖かい肌と硬質で冷たい金属の貞操帯のマッチングは、まことにエロティック。そして、禁断こそがその最高のスパイスであることは言うまでもない。続いては澁澤御大の論考「悪魔のエロトロギア」に、いつもながら舌を巻くことになる。巻末あたりの出口裕弘の「デモンの軌跡」が、これと呼応するように諸家の悪魔絵を掲載していて、編集の妙を見せる。フェティシズム特集は種村季弘、生田耕作の論考がいい。
2014/12/04
双海(ふたみ)
復刻版で読了。「模クリシー美術館蔵”貞操帯”」の表紙。カラーページが豊富である点も嬉しい。カフカの「処刑機械」ってこんな物だったのか。堀口大學訳、アポリネール「秘めごと歌」・・・好い詩だ。小説「膣内楽」を連載している加藤郁乎なる人物は一体・・・。
2014/10/07
SHINOBU
今月は読書がお留守になっているが、ここ数日、厭世感を嫌でも増幅されるので、こういうデカタンスに逃げ込みたくなる。第2号の特集は「フェティシズム」。なんて心踊る言葉であろうか!
2012/05/28
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