現代語訳 歎異抄 (河出文庫 古 1-10)
現代語訳 歎異抄 (河出文庫 古 1-10) / 感想・レビュー
びっぐすとん
数年前「無人島に持っていきたい本」みたいなコピーで「歎異抄」が新聞広告に出ていて気になっていた。今回機会があったので読んでみた。親鸞の話し方かまわりくどいのか、現代語訳が原文に忠実すぎるのか分からないが、言ってることがよくわからない。「表」といえばいいところを「裏の裏」というような感じで「エッ?結局何?どっちなの?」となる。悪人正機説は学校で習ったが、ここまで言われると逆に自分の中の良心やモラルが抵抗を感じるわ。サバイバルな時代の、その時代にあった教えなのかなと思う。再読は無人島に行ったら···かな。
2023/04/11
ダージリン
日本の仏教史の中で親鸞を特別視する人が多いので、予てから関心はあったのだが、野間宏氏の現代語訳というところにも興味を惹かれて読んでみた。徹底して弥陀の本願を信じ、他力に徹するということが繰り返し説かれている。揺るぎなき信念は感じられる。もっと長いものかと思っていたが、思いの外短い。仏教自体への理解が乏しいので、もっと学んでから改めて読んでみたい。
2020/06/28
ぴこ
「ほんとうは善くも悪しくも人は皆、本願の不思議な力によって助けていただけるのだということ…。」他力は無条件的なのだ。
2013/01/19
秦野弘之
天国に行きたい、だけど、天国に行きたいと思うのも天国にいる阿弥陀様のおかげだから、という身も蓋もないこの世の真実。念仏はその可視化装置。なかなかのポストヒューマンSFだった。
2010/09/08
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