助手席にて、グルグル・ダンスを踊って (河出文庫 い 16-1)
助手席にて、グルグル・ダンスを踊って (河出文庫 い 16-1) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
久しぶりの伊藤たかみさん作品。しかもデビュー作でした。書かれた時代が時代(95年)だからなのか、正直古くささは拭えません。個人的に最初から最後まで、ずっと村上春樹さんテイストを感じてました。しかも『風の歌〜』のような初期の頃の作風を。高校生や大学生が読むにはいい頃合いの作品かもしれません。しかし、既に40を越えたオッサンが読むには懐かしさを超えて、ちょっとイタい感じの残る作品でした。出てくる人物、それぞれが若さゆえのワガママで、なんとなくその感じが、読んでて違和感しか残らず、最終的にはゲンナリでしたね。
2019/06/01
takaC
どこでどうやって終わるのか心配したけれど、きちんと終わるべくして終わった。
2016/07/05
チアモン
伊藤たかみさんに作品は何作か読んでいるが、この作品がデビュー作だったんだ。青春だなぁ。でも、こんなぶっ飛んだ高校生は本当にいるのか!?現実味がない分すらすらと読めた。
2018/05/26
hit4papa
伊藤たかみさんの学生時代のデビュー作です。高校生の青春もので、セレブ、非セレブの確執があったり、恋愛のすったもんだがあったりと海外ドラマ◯◯青春白書のようです。パーティにいそしみ、車でデートを楽しむ登場人物たちは、日本人らしさが希薄で、翻訳小説を読んでいるような錯覚に陥ります。セレブの主人公と非セレブのカノジョ。ラブラブからのすれ違いからの、ムシャクシャして親友のカノジョとデキちゃったりと、内容が王道すぎて薄っぺらく感じます。スカしていて気に入りませんが、ラストのほろ苦さだけ1mmぐらい心が動きました。
2018/05/02
巨峰
いろいろ裏読みしたいという気にさせる1995年の文藝賞を受賞した伊藤たかみのデビュー作。小説のはじめから村上春樹の「風の歌を聴け」を思い起こしてしまったのは、神戸に似た街の山の手の高級住宅街が舞台になっているからでしょう。高校3年生の夏休みの終わりから文化祭までのわずか2ヶ月足らず。主人公の男子高校生の住む山の手と下町の西区の対立。その彼女は西区に住む高校のマドンナ的存在になりつつある。どこかロミオとジュリエットの世界のようでもある。が、伊藤たかみさんは本音を表に書かない人ではないかと思うのです。続
2013/11/02
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