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戸隠伝説 (河出文庫 は 14-1)

戸隠伝説 (河出文庫 は 14-1)

戸隠伝説 (河出文庫 は 14-1)

作家
半村良
出版社
河出書房新社
発売日
2007-05-01
ISBN
9784309408460
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戸隠伝説 (河出文庫 は 14-1) / 感想・レビュー

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GaGa

読み始めてしばらくは、これは一度読んだことがあったかどうか、もやもやしながら読み進めたが、第6章まできて、ああ、これか(笑)とにかく前半と後半でガラリと変わる物語は半村良の伝奇SFの中でも抜きんでている。手力雄神がこのように描かれる小説もあまりないだろう。でもこれ連載小説だったらしいが、大事なところ読み落とすと(雑誌買い忘れて)あっという間に何がどうしてこうなるのか全く分からんだろうなあ(笑)

2011/12/11

TheWho

SF作家の大御所の著者が、長野県戸隠をモチーフに日本神話以前の神々の争いを描写した現代と虚構の世界が入り混じった物語。初めは、古事記世界の天津神と国津神との確執をモチーフにしていると思っていたが、そのうち神々のデフォルメされた名前に天津神と国津神が混在している事に気付いた。そして天津神と国津神を含めて弥生系の神々、敵対するのは、古事記にも表れない縄文系の神々であり、文中では、名を奪われた神々との描写だった。古事記以前、いや古事記の中でも八岐大蛇等獣神としてデフォルメされた神話を描写した面白い一冊です。

2019/08/17

あぶらや

若い頃よく読んだ半村良。 久し振りに読んでみました。 現実世界に暮らす主人公がいきなり古代神として目覚め、戸隠で自分達の名を奪った弥生の神達と闘うと言う伝奇もの。 設定は大好きな話だが、現代から古代へ移るくだりのバランスが悪い様なと批判する間も無くのめり込んでしまった。 私の予備校時代に直木賞を受賞した半村良、大好きでした。

2016/05/23

筑紫の國造

お初の著者。小説家の助手が実は古の神々のリーダーで、自分たちを戸隠の一角に追い込んだアマテラス系統の神々に失地回復の戦いを挑む、というストーリー。古代史や神話をベースにしたどんぴしゃりに好きなテーマ設定で、とても楽しめた。主人公や小説家がほぼ実在の人物そのまま、というのもよい。戦いの描写も戦国時代の合戦のようで、ちゃんと配置図までついている心配りがにくい。とてもエンタメ性が高く、虚実入り混じった匠の技が光る。

2017/08/23

まさこ

アマテラス一族に追いやられていた日本の土着の神々が、再起を図る物語です。アマテラスが新しい神、土着が旧い神、という設定が私には新鮮でした。前半は?なところもありますが、後半神々の戦いが始まると入り込めます。

2015/02/19

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