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邪神世界 (河出文庫 は 14-3)

邪神世界 (河出文庫 は 14-3)

邪神世界 (河出文庫 は 14-3)

作家
半村良
出版社
河出書房新社
発売日
2007-08-01
ISBN
9784309408606
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邪神世界 (河出文庫 は 14-3) / 感想・レビュー

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santana01

一介のサラリーマンが、宝くじの当選をきっかけに異次元の神々の戦いに巻き込まれてゆくという著者お得意のSF伝奇小説。物質文明批判や神学論争的な好奇心を刺激される話題を取り入れるなどサービス精神に溢れるが、展開が遅い上に状況が長々と会話によって説明されたりと小説の流れに乗りにくい。ただ、三十年以上前の作品ながら亜空間での戦いは、現実世界で満たされない自尊心が、オンラインゲーム上で時間と金を浪費することによって全能感を享受しているように見えないこともない。あっけないほどのラストもリアルで戸惑う引き篭もりの感慨。

2014/06/06

シロー

40年近く前の作品。父の書棚に長らく鎮座していたのを思い出して読んでみましたが大失敗でした。古いということに関しては宝くじの賞金が一千万円が3本しかないとか逆に面白いのですが、単純に作品が駄目です。敵の存在が最後まではっきりせずダラダラと進行。会話も基本的に仲間内だけなので盛り上がりに欠けること山の如しです。著者の半村良さんは「太陽の世界」シリーズとか好きだったんですけどねぇ。今年一番の駄作になりそうです。

2012/06/06

てら

異世界転生(転移)、俺tuee、ペダンティズム…のちにラノベで全盛となったものの大部分を先取りしたような怪作。一歩間違えれば新興宗教の教典じみた安っぽい活劇と偏った思考になりかねない内容だが、そこは半村良、見事なバランス感覚でちゃんと「小説」にまとめている。個人的には、RPG「女神転生」の元ネタの一つではないかと思った。

2018/09/04

かっぱねこ

現実世界を巻き込む異次元の神々の戦争。ものすごく低予算で、1960~70年代くらいの雰囲気の実写映像を想像して読んでみると、面白かったですよ。お試しあれ。

2013/04/16

朱音

伝奇SF。初版(単行本)が1977年ということで少々時代は感じるが、私には逆に程よく懐かしい感じでよし。中学、高校時代よく半村氏の伝奇SF読んだなぁ。ラストのオチ(?)は今一つ。世界観は好きなんだけどなぁ。

2011/04/01

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