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1303号室 (河出文庫 お 6-2)

1303号室 (河出文庫 お 6-2)

1303号室 (河出文庫 お 6-2)

作家
大石圭
出版社
河出書房新社
発売日
2007-10-01
ISBN
9784309408682
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1303号室 (河出文庫 お 6-2) / 感想・レビュー

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mr.lupin

さすが大石さんの作品。読みやすくてスラスラと一日で読了できた。今まで読んできた大石作品とは違ったテイストのホラー作品。あるマンションの最上階の1303号室に住むことになった女性達は次々とベランダから飛び降りて亡くなってゆく。ホラーはホラーなんだけど今ひとつ押しが弱かったような。ホラーの怖さより腐敗する死体の方が怖かった。1303号室の隣の部屋の女の子は何者だったんだろう? 後、男性達が幽霊を信じないのも何故? でも、まぁ楽しめた作品だった。☆☆☆☆☆

2019/12/22

ユザキ部長

ふと不穏な空気を感じた瞬間に鼻が曲がるほどの悪臭を感じる。イヤな予感がして後ろを振り返ると「ソレ」がいる。怖い怖い。目を背けたくなるシーンばかりなので流し読みで終了。

2021/05/13

キンモクセイ

「あのお部屋にいる人は、みんな死んじゃうのよ。」と隣室のお人形さんのような美しい少女は1303号室に越してくる女性達に言う。引越した矢先にそんな事言われたらどうだろう。心霊の話に定番の髪の長い女の気配がする。『それ』が来る時の肉が腐ったような強烈な臭い。何人も飛び降り自殺している物件は貸すべきではありません。立地が良い最上階の部屋で家賃が安いなら慎重に。何かがあるのだから。その根底には母と娘の共依存のような関係性があり、この世に対する全ての負の感情がもたらしているのか。お祓いも効果なさそうだ。

2019/04/17

koguma

久々に正統派のホラー小説を読んだ気がする。ベランダから海の見える眺めの良い1303号室に住もうとする女たちは皆あっけなくその人生の幕を閉じる。その謎に迫っていくうちに、その部屋の元住人であった女性の半生が明らかになってきて、これがもうなんともいえず辛い。母親と娘の確執や共依存、どうしてこんな風にしか生きられなかったんだろうという後悔や歯がゆさが伝わってきた。最初に「私の椅子を返せ!」という台詞を読んだときは、意味がよくわからず思わずプッと吹き出しそうになったけど、後々意味が分かるとこれまた切ない。

2018/04/02

Yu。

もう生い立ちからしてね。。。だからこその歪みきった負の念が恐ろしい! 入居する人達を死へと誘う“1303号室”での恐怖描かれる“部屋もの”エンドレスホラー。結構好きかも、こういう不条理極まりない『呪怨』を思わす作風。また(何者なん?)隣に住む母娘の存在が不気味!!こわい…。

2015/01/03

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