なぜか売れなかったぼくの愛しい歌 (河出文庫 あ 8-6)
なぜか売れなかったぼくの愛しい歌 (河出文庫 あ 8-6) / 感想・レビュー
nadaha
昭和で最も曲を売った作詞家である阿久悠が、売れなかったけど思い入れのある曲を紹介する本。まぁ正直阿久悠の全盛期って全然僕が生まれる前の話なので売れなかったってことは知らない曲ばっかなんだけど歌謡曲の時代には歌手と歌詞と曲の相乗効果で大ヒットを生む、という気概があったんだなぁ。阿久悠で言えばスタ誕のピンクレディとかは有名だけど、企画を立ち上げてトータルでその歌手を作り上げていくのと、出来上がった歌手をプロデュースするのとは違うよなぁ。時代を作ったという自負がうかがい知れる一冊だった。
2017/07/13
Hiroki
朝霞図書館 ★★★ 流石の阿久悠でもちょっと時代からずれてしまったかな、コノテの著作に限ると思いますけどね、時代を斬った歌や詩であるが故だと
2020/08/13
72ki
ぼくのiTunesに入っている歌が少々と、それ以外の歌が合わせて50曲紹介されているエッセー。 50曲の中にはシーナ&ザ・ロケッツ「ロックな好きなベイビー抱いて」も選ばれている。そういえば、見ていないのだが今朝(4/28)NHKの番組で「貧困母子家庭」を話題が取り上げられていたそうで、ツイッターのTLにさまざまな呟きが飛びかっているけれど、それを眺めているぼくの脳内に爆音で再生されていたのは、この曲だった。 ―また、これから先、何かがあると、大きく売れる可能性を持った歌だとも思っている。(90p)―
2014/04/28
いちはじめ
阿久悠は自作を語ったエッセイが一番面白いと思う。特に予想に反して売れなかった歌を語る時は、その愛着と無念さのブレンド具合が素晴らしい。これは、そういう歌にまつわる話ばかりを集めてた本
2008/07/09
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