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ノーライフキング (河出文庫 い 18-1)

ノーライフキング (河出文庫 い 18-1)

ノーライフキング (河出文庫 い 18-1)

作家
いとうせいこう
出版社
河出書房新社
発売日
2008-08-04
ISBN
9784309409184
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ノーライフキング (河出文庫 い 18-1) / 感想・レビュー

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〇〇肉店

あの夜の読書会から大分遅れて読了。子どもたちの間だけで成立する世界、そして子供たちだけが感じる感覚を、この作品で見た気がします。自分は子供時代、この感覚を楽しい方向で利用するほうが多かった気がしますが、こうなってしまう可能性もないとは言い切れないと思いました。

2015/05/17

夜長月🌙@新潮部

【読書会課題本】読書会までにもう一度読み込まなければつかみきれません。物語にあらわされている世界は読み手にあることを想起させます。リアルと仮想。今や電脳のコミュニケーションは現実でしかあり得ません。でも、やはり「直接会って話そうよ。」などと声高に叫ぶ人もいます。電脳の奥底にある悪を自分こそは知っているかのように。

2017/04/11

♪みどりpiyopiyo♪

読み進むにつれ、不安なのか焦りなのか、ぞわぞわひんやり…。■噂に尾鰭が付き、不安が不安を呼び、怯えが迫害にすり替わり。自分達が作り出した奇妙な共同幻想に追い詰められ。■こうした危うさは現実社会でもよく見ます。外から見てる時には、あれは共同幻想だ、と理解出来ても、それらとは別の共同幻想の中に自分も居るかも知れないし。■読友さんの感想の「ふと自らに立ち返った時、"大人"である我々が日々心を悩ませていることも、元を辿れば実体の無い"共同幻想"なのではないかと気づかされるわけで」に大きく頷きました。(1988年)

2017/04/16

とら

皆解説でこの作品の本質が理解出来た感じだなあ。例に漏れず自分も、読みながらぼんやりと思っていたことが解説で上手いこと固められた。そういうことを踏まえて改めて思ったのが、本は「旬」が大事なのだろうな、ということだった。その時に作家が書きたいことって、その時の流行とか空気とか、少なからず反映されてしまうのだと思う。自分がそんなことはないと思っても自然と取り入れてる。おそらくこの作品もそうなのだが、色々と背景を知ると本質が理解出来てくる。昔の文豪の作品読む時と同じ感じだ。作家の生い立ちとかね。そういうの大事。

2015/11/15

いちろく

ゲーム一つを例にしても、雑誌やTVの情報を元にある事ない事、友達同士でワイワイ言いながら、答えの無い答えを楽しんでいた頃は確かにあった。携帯電話やパソコンによるネット環境が身近になる前は、この本の内容程大袈裟ではないけれど、日常の中にチョットした事を感じる様はあった。経験していれば解るし身近に感じる事も少なくないはず。寧ろ、経験していなかったらイメージの域を中々抜けられない様な出来事。いとうせいこうさんが描く80年代90年代の頃を懐かしむ、言葉遊びのセカイ。

2018/07/20

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