澁澤龍彦 西欧芸術論集成 上 (河出文庫 し 1-57)
澁澤龍彦 西欧芸術論集成 上 (河出文庫 し 1-57) / 感想・レビュー
白義
澁澤龍彦がこれまでに書いてきた芸術に関する全エッセイを時代順に並べ、一望可能にした、まさしく澁澤龍彦によるもう一つの芸術史と言っても過言ではないアンソロジー。そこには印象派もダ・ヴィンチも写実主義も存在せず、幻想絵画、象徴主義、シュルレアリスムやダダイズムが異なる宇宙を構成している。ゴヤやモローやマックス・エルンストがここでは中心なのだ。視覚的絢爛さや執着、形態的突飛さと、あらゆる点でそこにカビの生えた退屈な芸術は存在しない。惜しむらくは図版が全くないので、検索しないと文章でしかその世界を追体験できない点
2016/04/08
六波羅
前半は楽しく読めた。ピカソに章割きすぎと思いながら読み進めて、後半のマグリット、タンギーの章で僕の頭脳じゃ全く理解できずに撃沈した。でも好きな、ギュスターヴ・モローやルドン、ゾンネンシュターンについての美術論が読めてよかった。それに詳しく知りたかった、美人画家のローメン・ブルックスの章があったのが嬉しかった。下巻は拾い読みはしたけど通読してないので、下巻、挑戦します。
ナカユ〜、
面倒くさいけど、作家の画像検索しながら読んだ方がいいね。
2011/11/25
nitchimo
こういう本を出す時には併せて関連の絵画を掲載して頂きたい。
2011/01/03
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