南海ホークスがあったころ---野球ファンとパ・リーグの文化史 (河出文庫 な 26-1)
南海ホークスがあったころ---野球ファンとパ・リーグの文化史 (河出文庫 な 26-1) / 感想・レビュー
ライアン
南海を中心としたファンと当時の関西文化、球団創設当時の話とパリーグの文化の話。よくぞここまで調べたな~という感じ。阪神・南海・阪急・近鉄の関西私鉄が近隣住民へのサービスとしてまず窮状を作った、というのがなんか面白かった。
2015/03/09
またおやぢ
門田博光氏が不惑のホームラン王になった年、僕は高校二年生だった。修学旅行の予定ルートを抜け出し、難波にあった大阪球場の売店で南海ホークスのメガホンとキャップを購入した事を覚えている。社会人となり関西に移り住むも、ホークスは福岡に本拠地を移し、球場の中には住宅展示場が建てられていた。あれから20数年。巨大ショッピングモールの通路には、ここが大阪球場であった事を示すホームベースとピッチャープレートが残り、陽気で元気な大阪人が今日も集う。そんな、在りし日の街の風景や、人々の思い出を封じ込めた宝物箱のような一冊。
2016/10/06
たーくん
10年以上の積読本。半分くらいで挫折。野球よりは社会文化的な要素が強く、入り込めなかった。注釈が邪魔でもあった。⇒⇒球団創設、歓喜の御堂筋パレード、低迷の日々……南海ホークスの栄光と挫折の軌跡を追いつつ、球場という空間のあり様や応援という行動の変遷を活写。ファンの視点からの画期的な野球史。貴重な写真多数!
2020/02/10
spike
初版は2003年、加筆があったとはいえ今となっては50代の私以上の世代しか懐かしいと感じる内容ではないのだが、それでも、在阪パリーグ球団の変遷とか、応援の風景の変遷とか、非常に興味深い。私自身は昔からのベイスターズファンなので、悲哀を味わいまくってきたと自負してたのだが、足元にも及ばなかった。
2016/11/12
KF
2003年7月第1冊。図書館の本は同年10月の第7刷。 最後の年表を見るとこの時点はまだソフトバンクではなく、ダイエーだった事がわかる。 タイトルは「南海ホークスがあったころ」だが、最終章では福岡時代の記事にならざるを得ない。 発足時点の1938年から福岡移転までをかなり丁寧に書いてある印象。 焦点がバラバラになると悪印象に陥る場合もあるが、西鉄や阪急、近鉄の内容も適切。移転後の大阪球場が辿った日々の記事も「あぁ、行っておけば良かった」と思えた。 多少漢字を仮名から治していない点は気になった。
2024/05/29
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