NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫) / 感想・レビュー
nyanco
恩田、宮部、小路さんの名前を見つけて読み始める。宮部作品はミステリーのような展開が途中からSFに!宮部さんらしい見事な作品。小路さんもほのぼの系の少年もので、作者らしい作品。各々の作品も面白かったが、大森氏が各篇の前に呟いている部分が面白い。小路さんは自らの立候補だったり、恩田さんとの長い長い道のりのことなど、失礼ながら編集後記の部分が一番楽しかったです。今後、登場予定の作家さんにも気になる方がいっぱい。3、4・・・と楽しみにさせていただきます。
2010/08/07
キキハル
評判通りの面白さだった。恩田陸の「東京日記」で、これ好きかもと思ったがそんなもんじゃなかった。後半の充実さが特に素晴らしい。「クリュヤの魚」は初恋の切なさを「五色の舟」では家族の絆と最後の一文に涙した。そして宮部みゆきの「聖痕」神とは何か、正義とは何かを重く問いかけてくる。どれも長編で一冊書ける内容だ。こういうのを読んでいるとSFは本当に自由だと思う。何かのイメージが湧き出てきて、あるいはどこからかスポンと身体の中に飛び込んできて、そこから想像がふくらむ。力強い物語の翼が羽ばたくのだ。明日へと。未来へと。
2011/05/13
亮人
大森望氏が読書メーターの感想をチェックされてるとあとがきに書いてあるので緊張。とりあえず、法月綸太郎、恩田陸、神林長平の作品が好きだった。宮部みゆきも凄かったがこれはSFなのか??倉田タカシは読む気力が湧いてこなかった(笑。
2010/07/14
Fondsaule
★★★★★ 書き下ろしのSF短編集、第2弾。 神林長平「かくも無数の悲鳴、 小路幸也「レンズマンの子供」、法月綸太郎「バベルの牢獄」、倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」、恩田陸「東京の日記」、田辺青蛙「てのひら宇宙譚」、曽根圭介「衝突」、東浩紀「クリュセの魚」、新城カズマ「マトリカレント」、津原泰水「五色の舟」、宮部みゆき「聖痕」、西崎憲「行列」の全12編。「衝突」「クリュセの魚」「五色の舟」が好きだ。
2019/07/11
金平糖
宮部作品以外は、初読み。初対面の作家さんも多く人見知りの性質のせいか、期待したほどではなく何度か挫折しかけたが意地で読み切った。宮部さんのは再読だがやっぱり衝撃的。「ソロモンの偽証」に通じるものがある。印象的だったのは、一番目だったのもあるかもしれないが神林長平さんの「かくも無数の悲鳴」。でも、何よりも一番印象的なのは津原泰水さんの「五色の舟」!これを読めただけで苦行が救われた感。
2014/10/19
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