僕が、落語を変える。 (河出文庫)
僕が、落語を変える。 (河出文庫) / 感想・レビュー
貧家ピー
2001年出版の単行本を10年後に文庫化。取材対象者と著者がどちらも気になる二人。花緑が街中でも気づかれないというのが、まずは大きな違いだろう。小さんの孫という看板が、プラスだったのか、マイナスだったのか。 立川流との距離感は、花緑の人格なのだろう。 小さんと言う名前が、花魁や芸者の名前から来ていたとは知らなかった。
2016/03/08
みりん。
2001年当時の本の文庫を最近読んだもの。当時落語が落ちぶれていた時期で、花緑さんがどうにかそれを変えたいと思っていたこと、活動していたことがよくわかる。その一方で、小さんの孫ということやブラザーコンプレックスの極致の話などは、センシティブすぎる性格を差し引いても、苦しかったんだろうなあと胸がつまる。このときの尽力の意味が分かるし、実は講談でも同じ現象を起こしている人間がいるのだから時代は繰り返すんだなと思う。
2018/12/31
Tomoko
2001年単行本刊行、2011年文庫本刊行、そして2020年ようやく読了。大活躍の花緑さんの半生を覗き見。花緑ごのみ、訪れてみたいです。
2020/02/18
ぱぐびぃ
今注目の花緑の落語に対する思いを聞き書きしたこの本は、落語界のサラブレットというイメージでしか知られていなかった頃の悩みや想いが綴られていて落語周辺本として興味深く読んだ。
2011/10/03
qoop
しばらく前まで花緑師のやってることがよく判らなかった。敬遠していた部分もある。一昨年だったか久々に聴いて、変化を感じた。それ以来何度か高座に触れたが、少なくとも本書のような印象はあまりない。ご自身も状況も、変わったのだろう。変化の程を量る上で、読んでみて良かった。
2011/01/16
感想・レビューをもっと見る