志ん生芸談 (河出文庫)
志ん生芸談 (河出文庫) / 感想・レビュー
たかしくん。
さすが江戸の気風を残す、昔ながらの名芸人。得意なものは「廓ばなし」と「長屋ばなし」といってはばからない!その志ん生が、「昔の貧乏時代が一番懐かしく、そして時代も良かった」と語られる部分が印象的でした。それだけでも彼の生き様の迫力を感じます。
2015/05/07
つねじろう
師匠のインタビューや対談を集めた本。面白かった。12才から浅草で飲み打つ買うを覚え13で勘当、落語界へ飛び込みドサ回りをし、結婚しても吉原通いを止めず、貧乏続きでナメクジ長屋に住む。落語そのものの人生で生き方が落語にでる。だから誰も敵わないよね。誰が聞いても分かる話が出来るのが名人と語る。頑固でお茶目な江戸っ子。なんか志ん朝や枝雀が可哀そうな気がしてきた。
2012/09/24
qoop
インタビューと対談を集めた本書。同じ話題が何度も繰り返されるのだが、これが飽きない。解説の立川談四楼師が仰る通り、時に応じて誇張と省略を自由に操り、落語的とも取れる伸縮自在な話芸を堪能できる。聞き手とまとめ手の腕前次第だとも云えるか。中では福田蘭童との対談に惹かれた。
2013/11/19
inokori
前半部の文体の統一のなさと反復して扱われるエピソードに困惑していたが,雑誌掲載記事の集成と最後に解って納得.後半の対談パートは,やはり「座談の名手」徳川夢声とのやり取りが一番の読みどころ.「ぞろっぺぇ」志ん生師匠もノって語っている.この対談パートでは,かつては耳にしていたが近頃聞かなくなった言葉があちこちに出てきて,若干の懐かしさと多くの発見があった.立川談四楼師匠の解説も大いに納得.
2012/02/25
Gen Kato
「いきになってこなくちゃ、大ものにはなれないです」「(色事は)蔭でするから値打があるんでね」等、志ん生師匠の宝石のような発言の数々を愉しめる一冊。とはいえ、雑誌記事の寄せ集めらしく、内容的には類書と異なるところは少なく、マニア向けです(笑)
2014/04/09
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