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小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫)

小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫)

小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫)

作家
いとうせいこう
奥泉光
渡部直己
出版社
河出書房新社
発売日
2012-11-03
ISBN
9784309411866
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小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫) / 感想・レビュー

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harass

作家二人の対談講演を元にしたもの。訳注が渡部で解説や突っ込み係。二人の小説を書くときの心構えから語りあい、物語とはなにか小説とはなにかなどなかなか高度な内容。ただし、漫談というには大爆笑するものではないのだが。個人的に考えていたことと同じものがでてきて驚いた。ロブ=グリエ「反復」を読んでショックを受け、小説を読む気が失せていったのだが、その小説のこと小説の「反復」についてが語られており、その対応としてどうあるべきかと。参考になった。

2017/07/20

アナーキー靴下

いとうせいこうの本は対談ものも何冊か読んでいるけれど、その道の専門家の話をいとうせいこうがしっかりキャッチしてどんどん面白く広がってゆく、といった本ばかりだったと思う。本書は小説をテーマにした漫談なのだけど、不思議と噛み合っていない感じがある。話が通じていないとかではなく「あなたが言ってることはきっとこうだよね、それを聞いた私はこんなことを考えたよ」の応酬なのだ。「文学的である」とは「対話的に他者とかかわる」ことだと奥泉が定義するが、それと同じことを漫談で体現させているような。この噛み合わなさこそが対話?

2024/10/15

なる

文学入門という副題が付いていることから、文学の読み方・触れ方というスタンスかと思いきや、著者二人の作品の書き方なども語られていて意外だった。漫談で読む、とあるのでだいぶフランクで読みやすいながら、博学の二人による知識のぶつかり合いが凄くて舌を巻く。特に二人の対談をフォローする形で欄外に渡部直己による解説がとても細かく、二人による高度な知識について行けなくなりそうになっても解体してくれるのでとても助かる。奥泉光の作品は未読なので興味が湧いた。いとうせいこうもとにかく知識が半端ない。なんだこの人…!

2021/05/08

いたろう

奥泉光×いとうせいこうによる掛け合い漫才のような文学対談。奥泉光のボケと、いとうせいこうのツッコミがたまらなく可笑しく、それでいて語られる文学論は奥深く難解。二人が「文芸漫談」を定期的に行っていることは今まで知らなかった。本を読んだ勢いで思わず次回のチケットを購入。

2013/12/28

chiseiok

面白い。多分内容の半分も理解出来ていないと思われるのに、何故かサクサク読み進められ、なおかつ心底面白かったと感じる…不思議です。多分漫談という仕立てが効いてるんでしょうし、ちりばめられたギャグやユーモアも十分笑える。小説を書くスタンス、読むスタンスについての自由で過激なコメントも最高。なのに文学に対しての考察は真摯で深い、深すぎて分からない、分からないけど面白い(笑)。特に第5章辺りの"泣けるハナシ""感動するハナシ"についての辛辣な掘り下げには唸りました。何気に良書では(^^♪。

2014/05/22

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