21世紀のポップ中毒者 (河出文庫)
21世紀のポップ中毒者 (河出文庫) / 感想・レビュー
ますりん
世田谷文学館、信藤三雄「ビー・マイ・ベイビー」展の物販で購入。文庫化されていたの知らなかった。映画・音楽・美術・文学・マンガ・アイドル等々と相変わらずゆらゆらと水面に浮かぶ川勝節。あとがきに近田春夫さんと菊池成孔さんが文章を寄せていて改めてサブカルチャーの巨人に合掌。 川勝さんも植草甚一さんもそうだけど、自分の波長にあってるときに読むと身震いするほど面白いんだけど、波長がズレてるとストンと入ってこないのが、自分のせいだけどやや困りもの。今回はあまりストンと落ちてこなかったので、また改めて読むことにする。
2018/07/29
caniTSUYO
ポップ中毒者=川勝正幸の21世紀のコラム集。題材は映画、音楽、アート、テレビドラマと文科系編集者、ライターの王道テーマだが、各ジャンルに対する造詣の深さったらない。その深さは物知りレベルでなく、海外だろうが御構い無しに出向く徹底した現場主義を貫いた凄みがある。本作で『僕の体はポップカルチャーで出来てるの』と二カッ笑う筆者を夢想する程に彼の現場から吸収した血肉、そして愛が垣間見られる。僕が吸収してきた愛すべきモノもかなり川勝氏の仕事であったと再確認。感謝も込めて、あえてR.I.Pと書かせて頂きます。
2013/08/05
YY
前の二作にあったような、こちらを作品に向かわせるパワーがやや感じられないのは気のせいか。どうもちょっとタンパクな、というか書いているほうが紹介よりも作品に向いてしまって、こちらにそのエネルギーも伝わらないというか。
2015/05/26
anco
川勝さんのポップカルチャー愛が満ち溢れた一冊。続編を読めないのが悲しい。
2013/12/01
eleking
「エロス+満腹」として収録されている『スイッチ』掲載のセミフィクションコラムが秀逸。というかこんな新たな方向性が示されていたのに惜しい....という思い。この流れのものをもっと読みたかった。
2013/07/19
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