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大野晋の日本語相談 (河出文庫)

大野晋の日本語相談 (河出文庫)

大野晋の日本語相談 (河出文庫)

作家
大野晋
出版社
河出書房新社
発売日
2014-01-08
ISBN
9784309412719
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大野晋の日本語相談 (河出文庫) / 感想・レビュー

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katsubek

他の本と併読しながら、半月かけて読んだ。「愚問賢答」とは言わぬが、なんと言うこともない、素朴な質問に、目の覚めるような素敵な解答をサラリと出す。流石としか言い得ない。

2018/10/24

shamrock

大野先生、まさに碩学。語源からなにから、明瞭に答えていらっしゃる。「小学校から英語なんて、とんでもないことだよ。日本語でまともな文章を書けない者が、英語から書けるなんてそんなことあり得ないんだから。」おっしゃる通りだと思う。日本国でしか使われていない日本語は、我々が大事にせんといかん。

2014/01/24

yasukotta

 とてもおもしろかったです。日本語に興味のある人にもない人にも読んでほしいです。合計80以上の日本語についての素朴な疑問(例:「ラ行とパ行の言葉が少ないのは?」)に大野晋先生が回答します。回答の中で教育の大切さにも言及し、納得させられます。「ここに書いたようなことは…根本的なことなので、誰でも知っていることでしたが、それがこう質問されてみると、時が経ったのだなあと思い、かつ、学校での日本語教育が日本語を使う上で本当に必要なことを実は教えていないんだなあという感を深くします。」(PP. 84-85)

2022/01/20

kuchen

雑誌に連載されていたもので、読者の質問に答える形式。日本語の文字記録を遡ってなされる説明には得心が行く。さらに、変遷の一端を知ることで、言葉の生命力のようなものが感じられる。夏目漱石や芥川龍之介、太宰治などの文体比べがある項もおもしろかった。出自や生活環境、文言に対する趣味から、ある言葉を使用したかを推測する。雑誌の連載は四人の回答者がいたとのことなので、他の回答者のものも読んでみたい。

2020/08/28

かみつれ

この本は読者から寄せられた日本語に関する質問を大野晋さんを含む3人の専門家が回答する雑誌の企画を単行本化したものです。日本語の語源は何なのか?語源知りたいマンの私としては、タミル語と日本語の共通点について回答しているところが特に興味深かったです。いつか日本語の語源がわかるといいな…。後は、日本語や朝鮮語に多い擬態語に関する話。東洋人はある状態を感覚的に表現することを好むので擬態語が増えたというのも興味深い話でした。だから、桃が流れるどんぶらこ、どんぶらこという擬態語も未だ現役なのかもしれない。

2019/07/31

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