右翼と左翼はどうちがう? (河出文庫)
右翼と左翼はどうちがう? (河出文庫) / 感想・レビュー
GAKU
「14歳の世渡り術」シリーズの1冊として出版された本の文庫化なので、右翼と左翼の違いが分かり易く書いてあります。また右翼は右翼でも、左翼は左翼でも、一括りには出来ない色々な思想、活動があるのだと知る事が出来た。そしてどちらも世の中の事を真面目に考えているとも感じた。しかし私自身は「社会に不満があるから、社会や国を変えるために自ら立ち上がろう!」とはならなかったな。私みたいな“ノンポリ”は、学生運動華やかりし頃だったら、「総括」されていたかも。
2018/11/22
とくけんちょ
右翼と左翼とはなんだろうか。難しい問題であり、とりあえず双方3人から話を聞いている。右だから、左だからこうでなければならない、対極でなければならないというのは、少し違うような気がする。本書にあるように、昨今といっても、ひと昔前か、保守であるはずの右と革新であるはずの左が逆転しているというのは首肯できる。原発事故が大きかった。あそこまでの自分の身に迫る危機に直面すれば、右も左もないんだと改めて感じた。ただ日本をめぐる国土、伝統、歴史についての認識は違うし、歩み寄りはないだろうが。
2018/08/16
たんたん麺
現在、中国や韓国の経済成長に日本が脅かされている。「奪われた」感覚は、そちらに向かう。だけど、私たちから奪っているのは、本当にそちらなのだろうか。「1%」の、富を独占する人々ではないだろうか。あとは、あなたの判断に任せたい。ただひとつ言えるのは、今の世界は「右翼」「左翼」とシンプルに分けられるほど単純ではなくなっているということだ。この座標軸は、おそらく今後、さらに複雑になっていく。別にどっちと言われてもいいけど、これからも「命」を軸にやっていけば、そんなに大間違いすることはないように思うのだ。
2014/05/16
みっちゃんondrums
表面的ではあるだろうけど、うまくまとめられていて、面白かった。14歳に向けて書いたらしい。道理でわかりやすい。「『命』を前にしたら、右も左もない」というのに私は共感するが…。両者とも、世の中のことをまじめに考え、人々が幸せであることを望んでいるということだ。こんな感想に「ケッ」と思う人もいるんだろうな、この本に出てきたような人たちだけではないだろうから。気を遣うなぁ、この話題は。
2014/04/12
紺色灯油
『何かに反対している人を無力化させるのにもっとも効率がいい方法は「その人たちがおかしい人だと思わせる」ことだ』人の考え方は千差万別。右翼や左翼といった類型はあくまで便宜的なレッテルでしかなく、個人の思想や信念を知るためにはその人と向かい合ってちゃんと話を聞かないといけない。
2021/11/01
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