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私のプリニウス (河出文庫 し 1-66)

私のプリニウス (河出文庫 し 1-66)

私のプリニウス (河出文庫 し 1-66)

作家
澁澤龍彦
出版社
河出書房新社
発売日
2014-04-08
ISBN
9784309412887
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私のプリニウス (河出文庫 し 1-66) / 感想・レビュー

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絹恵

プリニウスの世界が不思議の国のアリスの世界だとするならば、それは斜に構えた見方こそ正しく楽しく触れられる視点なのではないかと感じます。プリニウスの語る皮肉を、皮肉で応える澁澤さんもまた幻想に嵌った一人でした。なぜなら"愛の反対は憎悪ではなく無関心"だから。その全ては"私のプリニウス"という呼び名に込めて。

2014/11/22

マッキー

古代の人々の認識や発想ってとても面白いなと実感した。それは真実か嘘かということよりも、どれくらい現実から飛躍しているかを比べてみるのもまた一つの楽しみ方かもしれない。プリニウスの博物誌、現代だと全くあてにならないからフィクションとして楽しむのがいいかなぁ。

2015/10/12

横浜中華街2024

1986年出版。ヤマザキマリの漫画版プリニウスで興味を持って何となく読んでみたが、すごく面白かった。内容は澁澤龍彦が全37巻におよぶ長大なプリニウスの「博物誌」を拾い読みして、その内容を逐一ツッコミまくるエッセイ。「博物誌」の記述は現在の視点からだと不正確であったりいい加減であったり空想の産物であったりが多いが、それを著者が「ホラ吹き」「まる写し」など辛辣な批判を浴びせながら紹介するところが面白い。

2023/07/17

Koning

ということで澁澤による大プリニウスの博物誌案内。LoebとBudéだったらフランス語の方が得意そうな澁澤だとBudé一択かとおもったらどっちも使ってたんか!と驚いたり。ラテン語学習者であればこの本で興味を持った個所を読む事にするってのも手だと思う。宝石のとこしか読もうと思った事ないんすけどね(汗<堕落すぎる。しかし、細かいとこじゃ確かに突っ込みどころあるんだけど、やっぱり流石ですわ。うん。

2014/05/15

mahiro

作者はプリニウスの荒唐無稽ぶりやアリストテレスからの引用を批判しながらそこがお気に入りな感じだ。子供の頃読んだシンドバッドのルフ鳥やダイヤモンドだらけの島などを思い出した。プリニウスの博物誌は未読だが、今よりずっと世界が広くて不思議だった時代の人の想像力には感心する。

2017/08/08

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