自己流園芸ベランダ派 (河出文庫 い 18-3)
自己流園芸ベランダ派 (河出文庫 い 18-3) / 感想・レビュー
kinkin
ガーディナーに対してマンションのベランダで植物を育てるベランダーのいとうせいこう氏。氏が四季を通して育てた植物のことが淡々と綴られている。うちにもささやかな庭があるが一旦根付くと植物というのは人よりずっと強い。熱帯の植物でなければ寒い冬も平気で育つ。どうかすると手に負えなくなるほど生い茂る。マンションという環境ではそのあたり大変だと思う。解説は急逝した柳生真吾さんが偲ばれる。 図書館本
2024/05/09
としちゃん
ベランダで植物を育てるベランダー。自らをそう呼ぶいとうせいこうさんの、ベランダ園芸奮闘エッセイ。とにかく、果敢に植物を買うんだけど、その度にドラマがあって面白い。ベランダは次の季節を考える場所なんだと言う言葉は深いなぁ。5月末には朝顔の種を蒔き、夏にはシシトウを育てたくなる事必定。巻末の柳生真吾さん、伊藤比呂美さんとの対談も面白かったです。
2018/01/14
tomi
「ベランダ―」と称するいとうさんの植物たちとの闘いの記録。上手く育てる事、綺麗に飾る事は眼中になく、園芸書の類いも見ない。培養土は腐葉土一択。雑草も取らないというまさに自己流。ベランダという過酷な環境で、買っては枯らしたり、咲かせたりと一喜一憂しながら楽しんでいる姿がユーモラスに綴られています。面白い。
2017/02/15
みやけん
★★★☆☆読みやすく、作者が植物に振り回されているのも楽しい。やはり鉄板の育て方は無いのかも。「創意工夫と経験値」それが園芸の醍醐味かもしれません。秋なのでスクスクと成長していた植物も活動が大人しくなる。その姿も愛おしい。
2019/10/11
Baro
ついついスーパーの園芸売り場や植木市に足を運んでしまう筆者に,大きく共感。芽が出た,つぼみがついた,枯れかけた,そんな植物にふりまわされる様子が手に取るように分かる。ニッキを手に入れて得意満面で歩く筆者を想像したら,こちらもにやけてしまった。ニッキ,私も育ててみたいかも♪
2016/05/03
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