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解剖学個人授業 (河出文庫 み 26-2)

解剖学個人授業 (河出文庫 み 26-2)

解剖学個人授業 (河出文庫 み 26-2)

作家
養老孟司
南伸坊
出版社
河出書房新社
発売日
2014-09-08
ISBN
9784309413143
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解剖学個人授業 (河出文庫 み 26-2) / 感想・レビュー

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瀧ながれ

「学ぶ」とは、「わからない」を増やしたり細分化したりすることなのか、とこういう本を読むたびに思います。養老氏の授業を受けた南氏が著した本なので、南氏の理解力にも感服します。しばしば気になる一文があったので、もうちょっとアタマを柔らかくして再読したい。セクシイからのクジャクの目玉模様の話とか、すごく興味深く読みました。

2019/12/23

しき

人はなぜ解剖をするのか。通りの良い説明では、治療のためという。体の中がわからないと、病気を治せないからだと。しかし養老先生は「コトバにはものを切る性質がある。人間はコトバを使うようになると、ありとあらゆるものに名前をつけていった。そして、体の中のモノに名前をつけるために、解剖が始まった」と説明する。この「役に立つという観点だけでは、物事は説明できない」という視点は、解剖の視点と重なる。「生き物の機能は単純な因果関係では説明できない」という視点だ。本書には、体がどれほど不思議な作りなのかが溢れている。

2019/02/24

おけいさん

もっとお気楽に読める本かと思ったら、かなり難しかったです。言葉には物を切る性質がある…という話辺りは納得して読んでいたのですけどねぇ。(^_^;)

2016/12/04

モットキーン

解剖学を具体的に知らなかったが、その考えの深さに驚いた。人間の中身を探るだけが解剖じゃなく、人と虫の組織の違いを考えるのも立派な比較解剖学というのだ。すると疑問が無数に出てきて、果ては世界にたいしての疑問までに行きつく。深い内容である。世界は事物と意識と表現に分けられ、事物に人は踊らされている。事物を見えずして、それに言葉で切っているって、不思議な世界に住んでいるんだなと思う。でも、言葉があることで安心できる。全てを理解できていなくても、言葉があることでとりあえず分からない恐怖から逃げられているんだなあ。

2015/04/06

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