KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

屍者の帝国 (河出文庫 え 7-1)

屍者の帝国 (河出文庫 え 7-1)

屍者の帝国 (河出文庫 え 7-1)

作家
伊藤計劃
円城塔
出版社
河出書房新社
発売日
2014-11-06
ISBN
9784309413259
amazonで購入する Kindle版を購入する

屍者の帝国 (河出文庫 え 7-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

吉野ヶ里

スターシステムでめっちゃテンション上がったよねー。アリョーシャとかバトラー船長とか、好き過ぎ。ただキャラ萌えし過ぎてストーリーとして面白かったかどうかわからん。世界観も好き、時代も好き。後半のザ・ワンが出てきた辺りから正直話追えてない感はある。人間の意識ってなによ? って話だったんだと思う。脳の働きに随伴する現象。対立する言語(?)のせめぎあい。通時的に同一である自覚。物語を認識できるという能力の発達。特殊な限定で「物語」って言葉を使うけど、こんな感じの使い方って誰が始めたんだろう?

2016/03/18

ごま

映画を観たので。映画も小説も難解でした。映画と小説はほとんど別物でしたけど、両方見ると多少は理解しやすくなりました。第三部の終盤からエピローグにかけてのくだりで、なんとなくわかったようなわからないような感じになりました。よくわからないけど感動に近いものを感じました。あとがきの円城塔さんの言葉がまたよかったです。亡くなった人の未完の作品を引き継いで描かれた作品が「屍者の帝国」って、不謹慎かもしれないけどなんだか話ができすぎですよね。

2015/11/23

gonta19

2014/11/8 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2023/12/19〜12/23 3年半ぶりの伊藤作品は早逝した伊藤計劃氏の第3長編で、亡くなったため中断してしまった作品を円城塔氏が完成させたもの。 屍者を生み出し、活用した社会を通じて、現代の人間社会を風刺的に描くSF。ホームズの相棒ワトソン博士や、チャールズ・ダーウィンなど有名なキャラクターや人物も登場。

2023/12/23

おかむー

史実と創作の歴史が混在するスチームパンクな19世紀末、“彼”に出会う前のワトソンが主役とくれば面白いハズがちょっと手ごわい。『よくできました』。イギリスに始まりアフガニスタン、日本、アメリカ、そしてイギリスへと帰結する旅路と、ヴァン・ヘルシング、リットン、カラマーゾフ、レット・バトラー、ダーウィンらの登場人物による物語の展開や結末は面白いのだけれど、物語の核心についての議論や考察になると哲学的な難解さで文章が上滑りして正直読みづらかった。素材はいいけどエンタテインメントとしてはいまひとつだったかな。

2015/03/03

みっちゃん

映画はとても面白かったが、原作と変わっている所があるのでは?と思ったので文庫を買い、じっくり読んでいたら3ヵ月もかかってしまった。やはり私には円城氏の文章は難解で、私に根付いている「菌株」がしばしば浮遊しかけたようだ。今もこの感想に頭を悩ますこの「意識」の本体は何だろう。「私は私」といつも感じていられるこの幸せ。新たに宿ったフライデーの意識は【tha indifference】のあの作品へと連なってゆく、その想像が楽しい。【虐殺器官】の公開も心待ちにしている。

2016/01/18

感想・レビューをもっと見る