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花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫 は 1-27)

花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫 は 1-27)

花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫 は 1-27)

作家
橋本治
出版社
河出書房新社
発売日
2015-08-06
ISBN
9784309413914
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花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫 は 1-27) / 感想・レビュー

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蛇の婿

『凄い』というのが感想ですか。凄いと言うことしか出来ない。私あたりなんかだと気に入った作品はただ読んで『うおお面白えぇ好きいぃ』で終わってしまうのですが、此処まで細かく的確な分析を出来てしまうあたり本当に凄い。…この本読んで『みろく日記』は読まずに死ねないと本気で思いました。地獄寺みろくというネーミングセンスは神ですはい。火山灰裾野も凄いけれども。…ちなみにこの感想で私が書いていることはこの本のキモでも何でもないのですよ。もう中身に関しては読んで驚け!!としか。愛のある優れた少女漫画評論です。素晴らしい。

2015/12/15

しゅん

橋本治の文章って平易なのに論理が追いづらいんだよな、と『恋愛論』読んだときと似た感想を持っている。しかし、だからといって支離滅裂であるとか、ややこしくすることで弱点を隠している、という話ではないのだと思う。この、煙に巻くような文体でしか書けないものがある。そう思わせるなにかがある。前篇は読んでいないマンガが多く、なかなか実感できない話が多いけど、「!」や「・・」の使い方から「水分」のなさを読み込む冒頭の倉多江美論は面白い。ストーリー構造とセリフからの読解より、書かれたものからの分析の方がおもしろいよなー。

2021/01/23

tkkr

大好きな大島弓子様の可愛らしいイラストにまんまと釣られてジャケ読みしましたが、釣られてみて良かった。評論ごとに文体を変えているのは「あえて」なのだそう。各マンガのネタバレはさせずに、もっと本質的なところを独自の視点で、ときにおちゃらけて、ときに真剣に考察していて興味深かったです。後編には大島弓子論があるので楽しみだー❗

2016/10/27

vaudou

少女マンガが市民権を得ていなかった時代に、その精神構造を紐解き、いかにして読み物として確立したのかを解説した名著。その道の先駆者となった萩尾望都、山岸涼子らの初期作品に胎動する夢や抑圧にメスを入れ、彼女らの行動原理を追っていく真摯な評論は今だ色褪せない。橋本治が優れているのは、これら上下二巻からなる少女漫画論を、その世界の内側から意味を感受する一読者として書いたことにある。九章すべての文体を自在に使い分け、「マンガをマンガとして論じる」域で寄り添ったからこそ、こんなにも多幸感に溢れた評論になったのだろう。

2015/08/22

ちかぽん

後編には男性作家の作品論も。 マカロニほうれん荘も若い頃読んでたよ

2015/09/29

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