ミーのいない朝 (河出文庫 い 9-3)
ミーのいない朝 (河出文庫 い 9-3) / 感想・レビュー
harass
一緒に暮らしてきた猫ミーと著者の日々を描くエッセイ(1999年)。著者の引っ越しや結婚、別居離婚の経験をともに過ごしてきた、猫の老衰での別れまでの20年を描く。著者自身は2014年に亡くなっている。『少なくとも私の前にいるミーは、昔からそこにあった町が、目には見えない速度でゆっくりと形を変えていくように、老いていった。』愛猫家にはぜひ。
2018/09/02
*mayu*
書店の新刊コーナーで惹かれて購入。散歩中、そよ風に乗って聞こえてきたミーという鳴き声。声のする方へ向かうとそこには1匹の猫が…詩人の稲葉真弓氏が愛猫、ミーと過ごした20年を綴った1冊。とにかく美しいの一言に限ります。本当に著者がミーの事を愛おしく感じてるんだなぁとひしひしと伝わりますし、読んでるうちに読者まで著者もミーも愛おしくなるような不思議な感情に浸れます。巻末に収録された未発表原稿の詩も凄く素敵で、普段あまり詩に惹かれない私ですが、これからこの方の詩集を読み漁りたくなりました。
2015/08/08
ちかぽん
文庫で再読。 愛した猫との永遠の別れ。 彼女の作家として歩む頃から、離婚、病気、様々な出来事を分かち合う猫だった。
2015/09/29
ちかぽん
懐かしい橋本治のマンガ論評。 若い頃読んでた懐かしい漫画家さんの論を読んでまた、その作家さんのさくひんを読み返したくなった
2015/09/29
RYOyan
人間、本当に無償の愛情を抱けるのは、犬猫のようなペットなのかもしれない、と誰かが言っていたのを思い出した。子犬を迎えて、もうすぐ3年。稲葉さんのミーとの暮らしに触れながら、もう、どうしたって我が子と重ねてしまう。生きるとはどういうことなのか、教えてもらってる。切なくてたまらない。
2024/08/24
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