S先生の言葉 (河出文庫 や 32-1)
S先生の言葉 (河出文庫 や 32-1) / 感想・レビュー
おさむ
1970年代から2000年代にかけての随筆集。今なお根強い人気を誇るドラマ同様、まったくぶれていない山田さんの視座に改めて感服します。敗者への優しい眼差しのように見えて、実は人生に対する諦観であったり。読み返すたびにこちらの感想が変わってくるのも、不思議です。
2017/01/30
toshi
エッセイ集。 何箇所か「なるほど!」と思うようなところもあるけれど、全体的にはつまらない。 映画やドラマには一切興味がないということを差し引いても、私とは合わないみたい。
2016/02/29
おはなさん
昔読んだ山田太一。図書館で借りて読んだ。「抜き書きのすすめ」学生時代に始めた抜き書きを、今でもたまに手帳にやっている。「大学に入ったころから、私は読んだ本の抜き書きをするようになった。就職をすると量は減ったが、それでも退職してテレビライターになって数年たつまではなんとか続けていた。やめたのは手が痛くなったからである」わかるわかる。でも後で読み返すとなんかいいのです。
2022/05/05
きみー
河出から出ているもう一冊のエッセイよりも、面白い、興味深い文書が多かったです。「私たちは少し、この世界にも他人にも自分にも期待しすぎてはいないだろうか?」という一文にひかれます。「抜き書きのすすめ」にあるように、手で印象に残った文章を写すこと、またやろうかしら。 「妻への手紙」「炎の夢」「尾行車」など短いエッセイの中に詰め込まれた思いの複雑さが面白いです。
2016/05/13
さや
山田太一さんの感受性に惹かれ購入。このエッセイ集を通して感じたことは山田太一さんは中途半端な想像力に対して傲慢さを感じていることだ。例えば連続殺人魔などのニュースを見て自分にもこういう部分があると考えることに対してだ。自分には理解出来ないものがあるというおそれの大切さ。それらは私にも刺さるもので、想像する力を高めなければと感じた。
2016/01/02
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