私のインタヴュー (河出文庫 た 35-3)
私のインタヴュー (河出文庫 た 35-3) / 感想・レビュー
Sumiyuki
1956年から1957年にかけて、著者が市井の人々へインタヴューしたまとめ。世の女どもよ、著者の爪の垢でも煎じて飲みたまえ、と微かに聞こえるくらいの、それはそれは小さな声が思わず漏れてしまうほど、素敵な方。八年後に帰ってきた迷子、女中さん、避妊しない男ども、灯台守、ニコヨンさん等。当時の世相が伝わってくる。@河原の小石は、波に洗われ、もまれ、転がされてまァるくなったのかも知れません。この人たちに比べたら、私などまだまだとんがったコンペイトウのようなものなんだナと思って、恥かしい思いがしました。
2018/11/04
まかあい
私の祖母世代になるのですが、しっくりきます。
2016/04/27
amnioticfluid
高峰秀子という女優が自分と違う経験や職業を持つ人々に体当たりでインタビューした本。女中さん、産児調節教育者、灯台守、ニコヨンさん、芸者さん、子探し運動で再会した親子など。。日頃「現代の女性のmobilityは果たして向上・拡大したか?」という悩み(というか答えはどうやら出ていて、日本においては、向上も糞もなくより私たちは身を縮めて生きている)を抱える自分にとっては、繰り返し戻って行きたい本。自分も人に沢山インタビューをして(人の話をちゃんと聞きながら)どうにかこうにか深く、死ぬまで生きたいものだ。
2016/04/26
きょうたん
子供が多すぎた時代の産児調節の話、灯台守と、女中さん、ニコヨンさんとの話など。
2016/04/21
まみっち
大女優による“普通の世界”で生きている“真っ当な人達”12組へのインタヴュー集。昭和と言うよりも戦後の日本がつまっている。知らない言葉もちらほら…恐ろしさすら感じてしまったところもあった。
2016/03/17
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