人間滅亡的人生案内 (河出文庫 ふ 13-1)
人間滅亡的人生案内 (河出文庫 ふ 13-1) / 感想・レビュー
夜間飛行
深沢七郎の本で最初に読んだ一冊である。「胃潰瘍で酒が飲めなくて辛い」という相談に「病気なんか気にせず、好きなことをどんどんやれ」と答える。「ぼーっと生きているのが最高」「人間が生きているのは茄子の枝にこびりついたアブラ虫と同じ」…七郎の言葉は20才の私のバイブルだった。当時ラブミー農場を訪れる若者は多く、住み着いてぶらっと出て行く者もいたとか。七郎さんは畑の作物や草花を人間以上に大切にしていた。足がひび割れだらけだった。あなたの本を読んで働こうと思ったと言ったら、「それは心眼で読んだのだ」と言ってくれた。
2019/12/22
はっせー
久しぶりに変わった本に出会った笑 読んでいて極端な意見だけどそれはそれで劇薬になりそうだなと感じた!深沢さんが10代や20代の悩みに答えていくものになっている。まず驚くのは今の世の中と似た悩みを持っていること。そしてその答えが極端で面白いこと。やっぱり笑いそうになった!深沢さんは農場を開きながら作家として活躍したいわば浮世離れした人である。いま悩みを相談する人と言えばひろゆきさんを思い出す。どちらも似ていてそして浮世離れしている。人間は浮世離れした人に頼ってしまう性質があるのかなと感じた!
2022/03/29
バネ
う〜ん。。結論から言うと、この作家、何も考えてない快楽主義な欲の塊。短い人生、欲望の赴くままに気楽にイキましょう!というコトか。正直、なにの役にも立たなかった。
2022/11/20
団塊シニア
愛は精神病の一種、人は食べることとSEX、排せつ、それ以外は不要、過激な言葉と独自の人生論を展開する深沢七郎氏、1970年代の若者の悩みに肯定しながらも鋭い回答しており、なぜか新鮮さを感じる。
2018/09/07
haruaki
相談した悩みが解決されているのかはわからない。いや、著者本人が語っているように、むしろ新たな悩みや疑問が生まれていると思う。それでも読んでいて爽快だ。情もなく、のらりくらりとした答え。しかしその奥にあるものは、偉ぶったりせず、今生きていることを味わい大切にする、生き物として本来全うな姿のようにも思えてくる。人間は時々、自分がただの生き物だという事を忘れてしまう。つくづく悩む事は贅沢な事だなぁと感じる、興味深い本だった。
2017/10/22
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