カノン (河出文庫 な 38-1)
カノン (河出文庫 な 38-1) / 感想・レビュー
ケイジ
人の心は脳に宿るのか体に宿るのか、を親子の愛情を描きながら問うお話です。女性が持っている視点を教えられました。
2018/01/05
すうさん
58歳の末期がん患者と記憶を失っていく32歳の女性の体と心が入れ替わるという設定。「心とは何か」がテーマなのだろうが私には同年齢の58歳の気持ちがよくわかる。亡くなるまで意識がのこり家族とコミュニケーションができる死に際がいいのか、苦しみも悲しみも全て忘却していくような痴呆がいいのか。人生は「死に向けて進む時計の針」だという主人公の言葉が真実を言い当てる。主人公カノンの母との再会では「誰にどうやって記憶されたいか」というドラッカーの言葉を思い出した。久しぶりに読んだ小説は深く静かな感動を残してくれた。
2017/12/27
V6_1800
出来の良い小説で、気づくことや感じることはたくさんあるし、共感できる部分も多く読んで良かったとは思うんだけど……。 生命、老い、医学、倫理、親子、性差、ジェンダーとテーマ盛り込み過ぎで中途半端な感想。ストーリーはいいんだけどなぁ。
2022/11/06
2echo
海馬の移植、え?!どうなる???期待とは全然違った・・・そしてこの展開だと、海馬だけの移植で、脳全体ではないのに~そこまで?とリアルに思う。心とはどこにあるのか、ってことですか?
2017/03/24
南雲吾朗
心というものの扱いに非常に感銘を受けました。 そのほかに、事柄に対する考え方や感じ方が男女でこれだけ違うのかと認識させられました。非常にためになるしょうせつでした。
2017/03/24
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