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ウスバかげろう日記:狐狸庵ぶらぶら節 (河出文庫)

ウスバかげろう日記:狐狸庵ぶらぶら節 (河出文庫)

ウスバかげろう日記:狐狸庵ぶらぶら節 (河出文庫)

作家
遠藤周作
出版社
河出書房新社
発売日
2017-02-04
ISBN
9784309415116
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ウスバかげろう日記:狐狸庵ぶらぶら節 (河出文庫) / 感想・レビュー

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hirayama46

1977年、遠藤周作が54歳くらいのときの日記。いまだと50代中盤というとまだ老人というには早い気がしますが、自己を明確に老いている人間だと判定し、抗って色々な新しい取り組みをやりつつも現代の若者への憤慨を隠さない。これこそが老獪というものではないでしょうか。偏屈なところにもかわいらしさのある書きっぷり、チャーミングな方だったのでしょうね。

2021/06/22

ぷるぷる

50代半ばの数ヶ月の日記を抜き出しただけなのに周作先生はやっぱり面白い。アクティブな毎日を過ごしてらっしゃいます。国内飛び回りながら東京に帰ってくるとキッチリ飲みに行く辺りが昭和のお方だと思います。毎日毎日こんな面白い文章をよく書くなと思うがいつも余韻の残る終わり方なのがスゴイというかズルいというか。交友関係も楽しいが、一番面白いのは間違いなく息子さんとのやり取りです。豚児なんて言葉知りませんでしたよ。息子さんの後書きも愉快。その豚児が今やアレですから優秀な家系なんですね。糞尿の話が好きなの分かりました。

2020/11/13

kinta

半世紀前の同世代のエッセイ(笑)。たった50年前だというのにこんなにこの世の空気感が異なるのか、と驚愕な気持ちで読み始める。進むうちに、いやこの肌感覚は未だ健在であるが、地下に潜っているだけだ、と痛感。人間表面だけでも痛快でおおらかであるべき姿よ。狐狸庵先生の語彙の豊富さに、ちょっと前だというのに日本語がこんなに失われたんだなあ…と愕然。

2021/09/02

活字@れつだん先生

庭で読書しながらうつらうつらし、息子を嘆き、若者の乱れに嘆き、教室に通って学んだ覚えたての英語を外国人に披露し、ダンスを習い、テレビで三浦朱門に一度も顔を洗ったことがないと言われ、突然禁煙を始め、すぐにやめる。麻のごとく乱れておる。とても面白かった。

2020/08/03

しゅう

久しぶりに遠藤周作先生のエッセイを読みました。やはり狐狸庵先生は面白いですね。日記なので日常も読み取れるんですけど、普段考えてることなどもわかります。そしてふらっと旅に出られていて、それもまたいいですね。そして阿川弘之先生とのお話もなかなか良くて、英語話せるのが羨ましくて英会話教室に通われて……。やはり英語を身につけるには自主勉強ではなく、スクールに通うのが一番なんですね。

2017/10/10

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