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はじめての聖書 (河出文庫)

はじめての聖書 (河出文庫)

はじめての聖書 (河出文庫)

作家
橋爪大三郎
出版社
河出書房新社
発売日
2017-05-08
ISBN
9784309415314
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はじめての聖書 (河出文庫) / 感想・レビュー

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Shoji

私は、キリスト教、新約聖書、旧約聖書、God、ヨハネ、赦し、黙示録、最後の審判、、、全く無知でした。この本を読んで、まず思ったことは、無知でいたことの恥ずかしさです。聖書の教えがベースになって、政治や経済の仕組みのグローバルスタンダードが形成されていることを知りました。聖書の原理原則を理解しないと、わが国が真の先進国にはなり得ないのでは、とさえ思いました。難しいことはさておいて、冒頭に書かれていた、「羊、クリスマス、十字架」この数ページだけでも読む価値はあると思いました。平易で分かりやすい本です。

2018/03/16

Aya Murakami

アバラハム系の宗教の中でもダントツの難しさを誇るキリスト教の世界の話。 神にとって人間は無価値だから、神から人間への愛は無償の愛だというらしい。価値のない人間をつくった神はさぞかし無能なのだろうかという考えがよぎってしまった。

2017/10/25

モリー

以前読んだ美術の入門書で知ったのですが、西洋美術を鑑賞する上で、聖書の知識は欠かせないそうです。ブリューゲルが描いた「バベルの塔」やレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」、ゴッホが描いた「善きサマリア人」等、聖書の内容を理解してから見直すと鑑賞の楽しみも倍増すると思い、まずは入門書を手にとってみました。読み通してみると、美術をはじめ憲法や民主主義、資本主義、科学技術など日本が西洋から輸入した仕組みが聖書の教えと密接に関わっていたことが理解出来ました。

2018/08/30

ころこ

本書はまず旧約と新約に分け、「苦しみ」「サマリヤ人」などのトピックごとにエッセイの形でまとめています。聖書を信仰の目的で読むというよりは、西洋ではじまった近代とその制度に裏付けられた思想を、聖典を読むことで理解を深めるという目的でつくられています。そして各トピックは、必要最小限の関係しか無く、どれもバラバラに読むことができます。そのおかげで、この手の本にありがちな、途中で文脈を見失って挫折することを防止しています。よく考えられた編集意図です。該当箇所と同じモチーフが文学に数多くあることに気付きます。

2018/10/31

そふぃあ

「キリスト教圏の人々が教会の外で宗教の話をしないのは、宗教戦争の苦い経験があるから」「イスラエルの人々が死者の国や霊魂を認めないのは、エジプトで奴隷にされてピラミッドを作らされていたから」など、面白い話が多かった。イエスが選んだ十二使徒がごくふつうの田舎の人々な理由を美談的に解釈しているが、宗教に懐疑的なので単に民衆に迎合して教義を広めるつもりだっただけじゃないのと思う。最後の審判については選民思想みたいで、隣人を愛せよってのは嘘ですかと思ってしまう。 普通に関心して読んでたのに、感想考えるとだめだな。。

2020/09/02

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