ぼくの宝物絵本 (河出文庫 ほ 6-4)
ぼくの宝物絵本 (河出文庫 ほ 6-4) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
歌人にしてエッセイストの穂村弘の秘蔵絵本の紹介。この人が絵本に真に目覚めたのは会社員時代。連日、午前8時40分から午後10時過ぎまで会社で働いていて、夕方の休憩時間にふと出会ったのが絵本。本書はそんな穂村による絵本にまつわるエッセイだが、けっしてそれは思いつくままに書いたという風ではない。いたって分析的かつ体系的なのである。彼の絵本行脚は武井武雄からはじまtたようだが、その後は絵本の諸相と、絵本の持つ可能性を追求していくのである。まさに絵本の求道者、穂村といった趣き。この人はすべからく徹底しているのだ。
2023/07/09
佐島楓
絵本は完全に専門外……だと思っていたけれど、大人でも(だからこそ)楽しめる視点があるのだなという発見がありました。カラー原稿なので視覚的なインパクトが凄い。穂村さんのエッセイと併せて、という豪華な作品。
2019/03/31
Vakira
穂村弘さんのエッセイ初読み。宇野亞喜良さん絵本「X字架」の文章を書いていたので知る。穂村さん、絵本の文章作家と思っていたら本業は歌うたいでない方の歌人。その穂村さんが気に入った絵本と絵本作家31人の紹介。あまり絵本界詳しくないので知らなかった作家、作品ばかり。絵本はやっぱり絵が命。その絵に合った文章となれば最高です。穂村の作品紹介は自分の感情かなりの丸出しでその面白みが伝わって来ます。紹介された作品は表紙と選定された見開き2ページのみ。もっと見たい~読者は生殺し状態。全て見てみたくなる。
2021/01/13
ユメ
最近、すっかり絵本を読んでいない。子どもの頃に読んだ絵本の思い出は今も私の胸の内に大切にしまわれているけれど、それだけではもったいないと穂村さんが気づかせてくれた。大人になったからこそ見えるものがある。今だからこそできる読み解き方がある。絵のタッチ、装幀、オノマトペ、時代背景、様々な切り口から絵本の魅力に迫る穂村さん独特の分析はいずれも興味深く、見知らぬ絵本を読みたいと思わせるのに十二分だ。自分がこれまで獲得してきた知識を結びつけて絵本の奥行きを広げるのは、大人の特権かもしれないと思う。
2017/07/10
愛玉子
かつて仕事の休み時間に絵本を探したり買ったりすることで正気を保っていたほむほむの『宝物絵本』だなんて、気になりますね!表紙の赤ずきん少年は酒井駒子さんから見た穂村さんなのでしょうか、ここからすでに物語が始まりそう。絵本の「よくわからない変さ」わかるわかる!理路整然はつまらないし、かといって無理やりひねり出したような「変」を見せられても引いてしまう。そこが合うかどうかは、読んでみないとわからない。『ねこのセーター』はテレビ絵本で見たことある!「まさにやりたい放題にして駄目さの小宇宙」に笑いが止まらず。続き↓
2021/03/31
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