葬偽屋は弔わない: 殺生歩武と5つのヴァニタス (河出文庫 も 12-1)
葬偽屋は弔わない: 殺生歩武と5つのヴァニタス (河出文庫 も 12-1) / 感想・レビュー
さくら
心の支えだった元彼が死んだ。 死に囚われたセレナは歩道橋の手摺に手をかけ―――。 タイトな仕事に金の無心をしてくる親。 心身ともに疲れていたセレナに手を差し伸べたのは、"葬偽屋"と名乗る怪しげな男。 彼の仕事を手伝えば、自分の葬偽代を出してくれる!? 何となく先は読めたり、都合よく行き過ぎたり... 面白い設定だけに、少し勿体無い気がしました。
2018/06/09
lollipop
特典目当てで慌てて読了。森さんは書籍の売り方が上手だなぁ~ 死別した元カレの存在がなかなか消化されないセレナは仕事も辞め歩道橋の上から覚悟を決める。そんな時にニット帽と夜なのに黒いサングラスに喪服の歩武と出会い四カ月だけ葬偽屋の手伝いをすることになる。セレナと歩武が黒猫カップルのようになるのか今後が楽しみですね。阿佐ヶ谷にあるカフェ<サボタージュ>に黒村目当てでコーヒー飲みに行きたいです。
2018/04/19
秀玉
いや~面白かったね。こんな小説は好きだね。単なる葬偽ねたをおもしろおかしく描いていると想像していて、読み始めたら、おもわぬ方向にむかっていく。内容は連作短編で最後の編で全てが結び付く。これはエンターテイメント性、ストーリ性、主人公も配役も素晴らしいね。普通このような小説のイメージは短編ごとにつながりはなく、その場その場の事件や依頼を追う内容だが、最終章に向かっていく、その構成には舌をまかれる。上手い、うまいんだよ。ひさしびさに堪能できた小説だ。作家さんの小説は黒猫シリーズも購入済み。どんな楽しみがあるか。
2023/11/09
キキベル
「葬偽屋」生きてる時に、偽物のお葬式を行う。 そのことからわかる真実。 私には、こうまでして知りたい真実はまだ無いけど、この「葬偽」で救われる人がいる。 まあ、良かったな、と思う。
2019/11/22
はる
装丁が変わっていて、間違えて再読。 保険調査員セレナは、仕事もうまくいかず、元彼の死に落ち込み、自らも命を断とうと思っているところに、殺生歩武という僧侶と出会う。そして、葬偽屋を手伝ってくれとお願いされる。偽の葬儀を行う商いだ。 再読なのに、びっくりするほど、ストーリーを忘れていた。
2019/02/21
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